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企業の経営課題の洗い出しに不可欠な「内外環境」の分析①

前回は、事業承継の出発点となる「経営計画」のまとめ方を紹介しました。今回は、企業の経営課題の洗い出しに欠かせない、「内外環境」の分析等について見ていきましょう。

経営状況の分析のため、まずは「社内の情報」を整理

会社の概要をまとめ、経営状況を分析するためには、素材となる情報をつぶさに洗い出す作業が必要です。

 

たとえば、自社のビジネスモデルを理解するには、「どこから何をいくらで仕入れているのか」「どこでどのように製造しているのか」「どこに何を外注しているのか」「どこに何をいくらで売っているのか」等、取引に関する主要な情報について後継者がしっかりと把握しなければなりません。

 

しかし、中小企業ではこうした基本的な情報が整理されていない傾向があります。「そもそもこの取引はどのように始まったのだろう」と契約書を探しても、一向に見つからないというケースが珍しくありません。

 

また、事業用に借りている土地の貸主が知らないうちに亡くなっていて、「誰を相手に賃貸借契約を更新すればよいのかわからない」などというケースもあります。

 

したがって、事業を引き継ぐ際には、まず社内の情報を棚卸しして不明な点を明らかにしていく作業が必須となります。

具体的な分析手段のひとつ、「3C分析」とは?

経営計画では、前述のように経営課題を導き出すために自社の強みや市場、顧客など内外の環境にかかわる分析を行わなければなりません。

 

すでに感覚的にはわかっているところもあるかもしれませんが、そこを今一度、じっくりと客観的なデータをもとに確認することが、経営戦略を組み立てていくスタートとなります。

 

具体的な分析手段として、「3C分析」「SWOT分析」「5フォース分析」があげられます。

 

●3C分析

①顧客(Customer)、②競合他社(Competitor)、③自社(Company)の3つの観点をもとに分析を進め、自社の成功要因を探るのが「3C分析」です。

 

①顧客に関しては、市場全体の構造を押さえつつ、顧客のニーズや意思決定要因等を明らかにし、②競合他社については、業績動向や戦略、製品ラインナップ、人材、組織、強みや弱みなどを把握します。③自社についても競合他社と同様の要素について明確化します。

 

[図表]3C分析における主な考慮要素

株式会社わかば経営会計 代表取締役
公認会計士・税理士・中小企業診断士

1984年、兵庫県神戸市出身。2006年、京都大学経済学部卒業、在学中に公認会計士試験に合格し、大手監査法人・中堅税理士法人での勤務を経て、2013年に大磯経営会計事務所(現「わかば経営会計」)創業。「中小企業の未来を創造する」を経営理念に、事業承継・M&A企業再生といった中小企業向けの財務・経営コンサルティングおよび税務サービスを展開。

著者紹介

株式会社わかば経営会計 代表取締役
公認会計士・税理士・中小企業診断士

1986年、千葉県松戸市出身。2009年、慶應義塾大学経済学部卒業、在学中に公認会計士試験に合格し、大手監査法人、中堅税理士法人での勤務を経て、2013年より千葉県中小企業再生支援協議会に出向。数多くの中小企業再生支援業務(経営改善支援、金融調整業務等)に従事。2015年4月に株式会社わかば経営会計代表取締役に就任。

著者紹介

連載親族内事業承継を成功に導く「事業の見直し」と「経営計画」の作成法

 

「親族内」次期社長のための失敗しない事業承継ガイド

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大磯 毅/中山 昌則

幻冬舎メディアコンサルティング

戦後70年を迎え、多くの中小企業に降りかかっているのが「事業承継」の問題です。 しかし、現社長のなかには景気の低迷、適当な人材の不在などの理由から廃業を考える人が少なくありません。また、社長の息子や親族などの後継…

 

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