不動産投資に利用できるローンは限られるが・・・
不動産を購入する際に利用できるローンには、大きくいえば、①住宅ローンと②セカンドハウスローン、③アパートローンの3種類があります。
①住宅ローンは、本人とその家族が住むための住宅とそれに付随する土地などを購入する際に借り入れるローンのことです。新築だけではなく中古住宅の購入にも使うことが可能であり、住宅ローン減税などその利用を促す税制上の優遇措置も用意されています。
②セカンドハウスローンは、別荘などのセカンドハウスを購入するための資金を融資するローンです。
③アパートローンは、アパートやマンションなどの投資用不動産の購入・建築のための資金を貸し出すローンを指します。「不動産投資ローン」や「マンションローン」などという名称で呼ばれることもあります。
これら3つのローンのうち、不動産投資で利用することができるのは、③アパートローンに限られます。①住宅ローン、②セカンドハウスローンは、投資用不動産を購入する目的では一般的には使えないので注意してください。
「非常に低い水準」にある、現在のアパートローン金利
また①、②、③の順位で借り入れ金利は高くなるのが一般的です。①で買うのは家族で住むための家。賃貸で家賃を支払い続けることを考えるとその費用で住宅ローンを組んで返済に回したほうが得なケースが多くあります。
②で買うのは完全なる贅沢品です。ゆとりがないとまず手を出さないでしょう。
③はあくまで投資。①や②と比べると、借りる側も貸し出す側も少なからず「リスク」が発生します。そのため③は①、②と比べると、金利としては高くなる傾向がとても強いです。
とはいえバブル経済がピークに達した1990年は住宅金融公庫の固定金利が5.5%、都市銀行ローンの変動金利が8%強だったので、それに比べれば現在の③の金利1%台〜3%というのは非常に低い水準です。