不動産収入の確定申告なら「年間3〜5万円」で依頼可能
改めてお伝えしますが、確定申告はまず自分でやってみることをお勧めします。
大家としての不動産所得は本当にシンプルですし、スタートラインに立ってから2部屋、3部屋くらいまでの規模感であれば、利益が出過ぎて困るということもないと私は思います。だから、自分自身で処理できるでしょう。
ただ、どうしても数字の管理が苦手で、お金を払ってでもアウトソースしたいという方がいらっしゃるのも事実です。そういう方は、苦手なことに向き合って時間を浪費するくらいなら、税理士のような専門家などに任せてしまった方が良いです。
シンプルな不動産収入の確定申告であれば、年間3〜5万円前後くらいで対応いただける先生が多いのではないかなと感じています。ただ、先生によって違ってきますので確認をしてください。
税理士にも「得意なジャンル」がある
税理士の選び方についても触れておきます。私の考える良い先生は、自分との相性が良く、ストレスなく話せる人です。この条件を満たした先生を選ぶのが、関係を長続きさせる秘訣です。不動産の営業担当者の選び方と同じです。
私自身、経営コンサルタントの仕事もしていまして、中小企業の社長と接しながらお話をさせていただく機会が多いのですが、クライアントとして長く続くかどうかを考えるときに、何より人柄というのを意識します。
選ばれる立場ではありますが、私も自分がストレスなく付き合えそうな社長かどうかというのを判断してから、お付き合いをさせていただくようにしています。お互いに末永く、心地よくやりとりをして満足感を抱いて喜んでいただけることこそが、仕事の醍醐味だと私は思っているからです。
そして、お医者さんが内科や外科に分かれているように、先生も得意なジャンルがそれぞれにあります。大家としては、不動産のことを分かってくれている先生でないと安心して任せられません。そこで、こんな質問を3点すると良いかもしれません。
①「クライアントに不動産所得のある方はどのくらいいらっしゃいますか?」
②「融資を受けたいとご相談した場合に紹介してくださる金融機関はありますか?」
③「築●年の区分マンションを購入するのですが、減価償却は何年になりますか?」
一つ目は、経験の有無。二つ目は、融資サポートの有無と銀行との付き合い方が分かっているかどうか。三つ目は、大家のキモの経費になる減価償却費について適切に考えてくれるかどうかを見るため。「1日考えてからお返事します」ではダメです。
これらを考えながら相性の良い先生を見つけられることこそが、一番の税金対策になる。そう思っていただいて良いと考えています。