保有マンションに関心を持ち続けるためにも参加を
マンションの部屋を購入すると、年に一度開催される「マンションの管理組合総会」の案内通知が届きます。日程や都合が合えば、顔を出してみることをお勧めします。出席すると、自分の保有しているマンションへの関心を継続する意欲も出てきます。
区分マンションの大家になると、部屋ごとに割り当てられた「区分所有権」という権利を取得します。その区分所有権を持っている全員が、マンションの決め事を行う「管理組合」の一員になり、みんなで「大規模修繕をいつ行うか」「○号室の管理費・修繕積立金の滞納をどう回収するか」などを話し合ったり、実務的な運営を行っていきます。
ただ、皆さまそれぞれの生活や仕事もあり、大家が多いマンションであればそこに住んでいる人も少ないので、顔を合わせて話し合うことが物理的に難しいという状況が生じます。そこで、管理組合の運営や修繕計画の立案などを外部に委託しようということで登場するのが建物管理会社です。建物管理会社は、管理組合のサポート役という位置付けになります。
投資判断の材料にもなる、運営者の「考え方・人柄」
総会には、管理組合の中で中心的な役割を担う「理事」など、マンションの管理に関心が強い人たちと建物管理会社の営業担当者が参加して行われることになります。つまり、この総会には、マンション力を維持することを真剣に考えている人たちが集まるのです。
皆さまが自ら理事になるのであれば別ですが、それ以外の方は、理事たちや建物管理会社の営業担当者と顔を合わせる機会はまずありません。だからこそ、タイミングさえ合えば顔を出して、「建物の維持管理を中心になって考えてくれているのはどんな方々なのか」を見ておくことをお勧めしたいのです。
管理組合と建物管理会社がしっかりとかみ合って運営されてこそ、マンション力は維持されるのです。参加してみると、実際に運営されている方々の考え方や人柄をうかがい知る良い機会になります。その中心になっている方々が信頼できそうなら安心できますし、雰囲気が良くないと感じたら長期的にはそこの部屋を手放してしまうという選択をしても良いかもしれません。