コツをつかむと、短期間で「圧倒的な利益」が得られる
スキャルピングは短期間で稼ぎやすい反面、もし期待値が低いトレードなら、すぐに資金をはき出してしまうリスクがあります。本来あるはずのリスクを伝えず、メリットだけ書いて「スキャルピングは儲かりますよ!」というつもりはありません。それでは、せっかくこの連載を読んでくれているあなたにとって、長期的に役に立ちません。本当のことをお伝えし、その対処法を考えていきます。
ここではスキャルピングのメリットとデメリットをそれぞれ6つずつを見ていきます。注意してほしいのは、都合よく解釈したり、マイナス要素を恐れすぎたりしないようにすることです。同じスキャルピングでも、人によって合うやり方は違います。長期的に莫大な利益を得るには、あなた自身で実践しながら、自分のやり方を構築していく必要があります。そのためにも、以下の点は確実におさえておいてください。
スキャルピングのメリットは、コツをつかむと短期間で圧倒的な利益が得られることです。それを可能にするのが、スキャルピングの6つのメリットです。他のトレード手法にはない、スキャルピングだけのよい面です。他の手法ではなく、なぜスキャルピングなのか、その理由を正しく理解しましょう。トレードルールのさまざまな場面での意味を把握していると、より習熟度が上がります。
「スキャルピングは儲かる」という曖昧な根拠で訓練するよりも、特徴を理解してから経験を積み重ねるほうがいいのです。
①資金をリスクにさらす時間が極めて短い
②資金効率が圧倒的にいい
③精神的負担が少ない
④急激な相場変動に影響されない
⑤テクニカル分析が機能しやすく分析しやすい
⑥好きな時間に取引できる
デメリットの正しい理解が、メリットの享受につながる
メリットがあれば、必ずデメリットもあります。しかし、デメリットを正しく理解して向き合えば、結果的にはメリットを最大限に享受することにつながります。
①スプレッドの影響が大きい
②約定価格がずれる(スリッページが発生する)
③業者取引環境で損益が同じにならない
④損大利小になりやすい
⑤無駄なトレードが多くなる
⑥メンタル維持が必要
たとえメリットを知らなかったとしても、利益を享受できないだけで済みます。しかし、デメリットを知らないままスキャルピングを続けると、取り返しのつかない大損をする可能性があります。つまり、メリットを知らないことより、デメリットを知らないことのほうが極めて危険なのです。
今後、スキャルピングで成功したいと考えているのなら、いろいろなやり方を試行錯誤していくはずです。そのときに、メリットとデメリットをどのように取り入れるか、これが非常に重要になってきます。そこで、あなたが行なう1回のトレードを、1000回繰り返し行なうと想定してください。そうすると、本当にその1回のやり方が適切かどうかがわかるはずです。
「今回だけはナンピンして何とか助かりたい!」
もし、その1回は助かったとしても、はたして1000回連続で助かるでしょうか。このようなトレードは、いうまでもなく危険です。1000回ナンピンしたら、どこかで大損することは火を見るよりも明らかだからです。