投資手法の模倣は上達の初期ステップといえるが・・・
スキャルピングに限らず、デイトレードもスウィングトレードも、万人に通用する手法はありません。あるトレーダーには合うやり方でも、違うトレーダーにはまったく合わないのは当然です。投資経験や資金量、メンタル、お金に対する価値観、性格など、すべて合致するわけがありません。
初心者にありがちなのが、勝っている人の手法をそのまま真似しようとすることです。ただし、真似するのは悪いことではなく、むしろよい行動です。模倣は上達の初期ステップだからです。しかし、心のどこかで、「楽をして手法を手に入れたい」「手っ取り早く利益を得たい」という怠惰があるなら、それはとても危険です。このような考え方では、たとえ勝てるやり方を知ったとしても、その手法を使いこなすことは絶対にできません。勝てるやり方をインプットしたら、アウトプットしながら自分に合うように変えていくことが大切です。
「自分に合う投資手法」は試行錯誤を経て構築される⁉
さて、次回から、私が実際に日々トレードしているやり方をあますことなく紹介していきます。ただし、私の手法は数多くある相場の勝ち方において、ほんの一部にすぎません。これ以外にも勝ち方は星の数ほどあります。そのように考えながら読み進めてほしいと思っています。
本連載で紹介するものは私自身が利益を出しているやり方ですが、もしかしたらあなたには合わないかもしれません。私がこれまでのトレード人生で、偶然このような手法にたどり着いただけで、最初からできあがっていたものでもありません。手法は試行錯誤を経て自然に構築できるもので、人から教えてもらうものではないことを理解しておいてください。
これからお伝えするやり方で、あなたが最短で勝つための「気づき」のようなものを得ることができれば光栄です。私の知識とやり方を、あなたのトレード人生のたたき台にするつもりで読んでほしいと思います。最初は模倣でも、いずれあなただけのやり方を構築してください。