今回は、エントリーの判断基準として注意したい「ヒゲの長さ」について見ていきます。※本連載では、カリスマFXトレーダ-・ぶせな氏の著書『最強のFX1分足スキャルピング』(日本実業出版社)より一部を抜粋し、数秒から数分でトレードを繰り返す投資手法「スキャルピング」の基本を解説していきます。

外側のゾーンでエントリーする際はヒゲを長めにとる

価格がゾーンに入ってエントリーするとき、反転を確認することが重要で、これを「ヒゲ」の出現で確認しましたね。では、どのゾーンでもヒゲが出たら即エントリーしていいかというと、そうではありません。

 

ゾーンが外側になるほど、相場は乱高下しているはずなので、上下のブレが大きくなります。たとえば、ゾーン④に到達したときに、ヒゲが出現して即エントリーするとします。実は、一瞬のヒゲはダマシで、エントリーした直後にさらに逆行してしまうケースがあります。相場が乱高下するほど、数pipsのダマシは増えるものです。そこで、ゾーンのより外側でエントリーするときは、ヒゲの長さを長めにとります。そうすることで、ダマシを防ぐことができます。長めといっても、何pipsと決まっているわけではないので、次にように覚えてみてください。

 

●ゾーン①②は1ティック

●ゾーン③④⑤は2ティック

 

このティックというのは、1回の値動きです。つまり、ゾーン①②だと、ヒゲが出た瞬間(1回の反転)ということになります。ゾーン③④⑤では2ティックなので、ヒゲが出て(1回の反転)、さらにもう1回の反転(2回目の反転)を確認してからエントリーします。

利益は少し減るものの…ヒゲを長めにとって負けを防ぐ

たとえば次のような相場をイメージしてください。急騰しはじめ、小休止してまた急騰、小休止してさらに急騰して、ゾーン⑤に入ったとします。この間、わずか10秒だとします。この小休止したときに、わずかなヒゲが出たとすると、小休止が2回あったので、ヒゲは2回出現したことになりますね。

 

ヒゲが出た瞬間にエントリーしてしまうと、急騰している最中に売りで入ってしまうため、すぐ損切りになります。そうではなく、2ティック反転するのを待つことで、このような負けを防ぐことができます。ヒゲが少々長くなる分、ド天井で入ることはできませんが、ゾーン③④⑤は値幅が出るので問題ありません。それよりも、短いヒゲでエントリーしてダマシに合うほうが、損失は大きくなります。

 

図表は、下落したときの相場です。ゾーン③より外側へくると上下のブレが大きくなくので、ヒゲを長めに取るようにしましょう。

 

[図表]ゾーン③より外にいく場合はヒゲを長めにとる

本連載は、ぶせな氏の著書『最強のFX 1分足スキャルピング』(日本実業出版社)から一部を抜粋したものです。掲載している情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自分の判断で行ってください。本連載を利用したことによるいかなる損害などについても、著者、版元、および幻冬舎グループはその責を負いません。

最強のFX 1分足スキャルピング

最強のFX 1分足スキャルピング

ぶせな

日本実業出版社

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