外側のゾーンでエントリーする際はヒゲを長めにとる
価格がゾーンに入ってエントリーするとき、反転を確認することが重要で、これを「ヒゲ」の出現で確認しましたね。では、どのゾーンでもヒゲが出たら即エントリーしていいかというと、そうではありません。
ゾーンが外側になるほど、相場は乱高下しているはずなので、上下のブレが大きくなります。たとえば、ゾーン④に到達したときに、ヒゲが出現して即エントリーするとします。実は、一瞬のヒゲはダマシで、エントリーした直後にさらに逆行してしまうケースがあります。相場が乱高下するほど、数pipsのダマシは増えるものです。そこで、ゾーンのより外側でエントリーするときは、ヒゲの長さを長めにとります。そうすることで、ダマシを防ぐことができます。長めといっても、何pipsと決まっているわけではないので、次にように覚えてみてください。
●ゾーン①②は1ティック
●ゾーン③④⑤は2ティック
このティックというのは、1回の値動きです。つまり、ゾーン①②だと、ヒゲが出た瞬間(1回の反転)ということになります。ゾーン③④⑤では2ティックなので、ヒゲが出て(1回の反転)、さらにもう1回の反転(2回目の反転)を確認してからエントリーします。
利益は少し減るものの…ヒゲを長めにとって負けを防ぐ
たとえば次のような相場をイメージしてください。急騰しはじめ、小休止してまた急騰、小休止してさらに急騰して、ゾーン⑤に入ったとします。この間、わずか10秒だとします。この小休止したときに、わずかなヒゲが出たとすると、小休止が2回あったので、ヒゲは2回出現したことになりますね。
ヒゲが出た瞬間にエントリーしてしまうと、急騰している最中に売りで入ってしまうため、すぐ損切りになります。そうではなく、2ティック反転するのを待つことで、このような負けを防ぐことができます。ヒゲが少々長くなる分、ド天井で入ることはできませんが、ゾーン③④⑤は値幅が出るので問題ありません。それよりも、短いヒゲでエントリーしてダマシに合うほうが、損失は大きくなります。
図表は、下落したときの相場です。ゾーン③より外側へくると上下のブレが大きくなくので、ヒゲを長めに取るようにしましょう。
[図表]ゾーン③より外にいく場合はヒゲを長めにとる