今回は、ブロックチェーン技術で「金融や通貨の常識」はどう変わるのかを見ていきます。※本連載は、NTTデータ経営研究所でシニアコンサルタントとして活躍する桜井駿氏の著書、『超図解ブロックチェーン入門』(日本能率協会マネジメントセンター)の中から一部を抜粋し、ブロックチェーンがもたらす様々な変化について、具体例と図解で分かりやすく紹介します。

法人が「中央集権的に金融を運用する」時代は終わり!?

ブロックチェーンの技術によって仮想通貨が金融市場に台頭してきています。これにより、これまでの「金融」や「通貨」の常識が変わっていくと予測されています。

 

これまでの金融は、金融機関などの法人が主体となり、その信用力でサービスが提供されています。しかし、これからは法人が中央集権的に運用するのではなく、個人間でサービスのやり取りができるようになります。

仮想通貨の「信用」を担保するブロックチェーン

ところで、「金融」や「通貨」とはそもそもどのような役割があるのでしょうか?

 

よく金融は、経済を動かすために循環している血液に例えられます。モノを生産したりサービスを提供したりする一方、それを消費することで経済活動は回っていきます。この回転速度が早まることで経済は成長していきます。その経済を支える根幹が貨幣による決済です。まず第1に、金融にはこうした決済の役割があります。

 

2つめの役割に、お金の貸し借りがあります。経済活動を行うなかで、お金(貨幣)をたくさん持つ主体(企業や個人)と不足している主体が出てきます。たくさんお金を持つ資金余剰主体は、資金不足主体にお金を貸す(融資する)ことで経済を回していきます。

 

3つめは、決済や融資を通して企業間や企業と個人などの仲介(マッチング)があります。

 

こうした役割の根底には、金融機関としての「信用」があります。逆に言えば、「信用」があるからこそ、様々な取引の「仲介」ができるのです。そして、FinTechをはじめとするこれからの金融サービスも、この原則はしっかりと担保されないと機能しません。仮想通貨においてそれを担保するのが、ブロックチェーンのしくみというわけです。

 

[図表]金融がもたらす「信用」と「仲介」の役割

超図解ブロックチェーン入門

超図解ブロックチェーン入門

桜井 駿

日本能率協会マネジメントセンター

仮想通貨ビットコインを支える技術としてにわかに注目されているのが、ブロックチェーンです。中央の管理者ではなく、複数の参加者でネットワークを維持するため、扱う情報の改ざんができず、しかもシステムダウンが起きない信…

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