今回は、ドライアイが気持ちに及ぼす影響について見ていきます。※本連載は、医療コミュニケーションの研究とともに、患者さんへ病気の知識をわかりやすく伝える活動を続けている眼科専門医・平松類氏の著書『本当は怖いドライアイ』(時事通信出版局)の中から一部を抜粋し、ドライアイの基礎知識と対処法をご紹介します。

目の不調で、ずっとつらい毎日を過ごしていると・・・

気持ちがいいときを「視界が晴れた」とか「世の中が明るく見える」といいます。一方で気分が落ち込むときを「視界が暗い」とか「世の中がよどんで見える」といいます。見える世界によってあなたの気分は暗く沈んでしまうこともあれば明るく楽しくなることもあります。そのため、ドライアイによって憂うつになったり毎日が楽しくないと感じる人は大勢います。家族や友達とも疎遠になってしまった人もいます。

 

今あなたがそれほどイライラしたりうつうつとした気持ちになっていなくても、目の不調でずっとつらい毎日を過ごすとだんだんそんな気持ちになってしまうのです。そして、ドライアイで気持ちが落ち込むということはなかなか周りにわかってもらえません。だからつらいのです。

ドライアイが原因で気持ちが落ち込むことも!?

ある方はドライアイで目がゴロゴロしていました。ちょっとゴロゴロするだけだからあまり積極的に治そうとは思っていなかったということです。けれどもテレビでドライアイのことを見て「ちょっとはよくしないと」と思い、治療を受けました。

 

治療を受けて自分でよくする対処をしたら、ゴロゴロがとれたのです。同時にいろいろな問題が解決しました。それまでの「イライラして人に当たってしまう」「心が落ち込んでしまう」といったことが自然と減ってきたのです。こんなによくなるならもっと早くに治療しておけばよかった、と思ったようです。

 

このように目が見えにくい、目がつらいというだけで日常生活に影響するほど気持ちが落ち込んでしまうことがあります。そういう場合にドライアイをよくするとすっかり楽になる人もいるのです。

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