特に難しいのは短期運用!? 「株式トレーダー」の仕事内容

前回は、AIに置き換えられる「トレーダー」について取り上げました。今回は、トレーダーの仕事について解説します。

市場や経済全体の動きを勘案、値動きを予想して売買

トレーダーの仕事を単純に分かりやすく説明します。過去の値動きと市場や経済全体の動きを勘案して、今後値上がりするか値下がりするかを予想し、上がると思えば買い、下がると思えば売ります。

 

こう書くと簡単そうですが、予想することがまず難しく、最も利益が上がるタイミングを見極めるのもかなり難しいことです。このあたりは一度でも株の売買をしたことがある人は分かることでしょう。

 

株の売買は、他人の心理を読み合う「心理戦」

株式運用、特にトレーダーに求められがちな短期的な運用が難しいのは、自分が良いと思った会社の株を買うのではなく、他人が良いと思うであろう会社の株を買わないと利益が出ないということです(売る場合はこの反対)。

 

要するに他人の心理を読み合う「心理戦」になるわけですが、それに正解はありません。実際、マーケットを見ていると、仕手戦など人為的な市場介入もないのに、新製品発表などの材料もなく業績も良くない会社の株が、突然値上がりすることがよくあります。

 

もちろん多くの人が良いと思う会社はありますが、その会社の株はすでに高値なので、大きな利益を出そうとすると運用資金も莫大になります。

 

本連載は、2017年12月18日刊行の書籍『AI化する銀行』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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株式会社オメガ・パートナーズ 代表取締役社長

東北大学大学院理学研究科数学専攻修了、京都大学MBA(金融工学コース)修了。
大学院修了後、富士通株式会社に入社。
金融システム・エンジニアとして、銀行勘定系システム開発プロジェクト、および証券取引システム開発プロジェクトに参画。
その後、みずほフィナンシャルグループのクオンツ・アナリストに転身し、デリバティブ・ビジネスやリスク管理業務に従事。
株式会社Sound-Fの金融工学部門のマネージャーを経て2015年から現職。
近年では高度市場系金融システム開発プロジェクトへの参画や、金融業務向け人工知能開発、
ブロックチェーンを活用したインフラ構築ビジネスに従事している。

著者紹介

AI化する銀行

AI化する銀行

幻冬舎メディアコンサルティング

AIの導入によって日本の銀行が、そして銀行員の働き方が劇的に変化します。 単純作業は真っ先にAIに切り替わり、早いスピードと高い精度で大量の業務がさばかれていきます。 さらに、属人的な業務でさえも、AIが膨大なデータ…

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