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スマートフォンによる購入・解約が可能になった「投資信託」②

前回は、スマートフォンによる購入・解約が可能になった「投資信託」について解説しました。今回は一歩踏み込み、「ロボットアドバイザー」の活用がもたらすメリットを見ていきましょう。

熟練者と同様の営業を可能にするロボットアドバイザー

これまで紹介してきたような、簡単な質問に答えると最適な提案をしてくれるアプリをロボットアドバイザーと呼んでいます。

 

現在は、ルールとデータを開発者が用意するタイプ(「ルールベース」という)のAI──すなわち「エキスパートシステム」のようなものが主流となっています。今後は、ロボットトレーダーのように、機械学習を用いて市場を分析することで、提案力を進化させていくものが主流になると考えられます。

 

エキスパートシステムは、非熟練者でも専門家と同様の判断ができることを目的としたシステムです。投資信託に限らずどのような商品・サービスでも同じでしょうが、営業はマニュアル通りにやってもなかなか上達しない職務です。はじめの頃は先輩に同行して、やり方を覚えるのが普通でしょう。

 

ロボットアドバイザーは、熟練営業のナレッジをコンピュータに教え込んだものだといえます。したがって、新米営業がノートパソコンやタブレットを客先に持参してロボットアドバイザーを利用することで、先輩と同様の提案が可能になるツールとしても活用できます。

少子高齢化・人口減少による人手不足の解消にも有効

このように活用することで、一人の営業担当者が今までよりも多くの顧客を担当できるようになります。日本のマーケットでは、まだまだ投資信託のユーザーが少なく、昨今では老後の生活資金に不安を持つ人が増えているので、これからどんどん営業を仕掛けていく余地があります。

 

一方、今後は少子高齢化・人口減少の影響などで営業担当者が不足する可能性があるため、ロボットアドバイザーは人手不足の解消にも役に立つことでしょう。

株式会社オメガ・パートナーズ 代表取締役社長

東北大学大学院理学研究科数学専攻修了、京都大学MBA(金融工学コース)修了。
大学院修了後、富士通株式会社に入社。
金融システム・エンジニアとして、銀行勘定系システム開発プロジェクト、および証券取引システム開発プロジェクトに参画。
その後、みずほフィナンシャルグループのクオンツ・アナリストに転身し、デリバティブ・ビジネスやリスク管理業務に従事。
株式会社Sound-Fの金融工学部門のマネージャーを経て2015年から現職。
近年では高度市場系金融システム開発プロジェクトへの参画や、金融業務向け人工知能開発、
ブロックチェーンを活用したインフラ構築ビジネスに従事している。

著者紹介

連載リテールサービスから機関投資家向けサービスまで…AIに置き換わる銀行業務とは?

 

 

AI化する銀行

AI化する銀行

幻冬舎メディアコンサルティング

AIの導入によって日本の銀行が、そして銀行員の働き方が劇的に変化します。 単純作業は真っ先にAIに切り替わり、早いスピードと高い精度で大量の業務がさばかれていきます。 さらに、属人的な業務でさえも、AIが膨大なデータ…

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