前回は、離婚、介護などをはじめとする、住宅ローンを組む際に考慮すべきリスクについて取り上げました。今回は、「低金利」が住宅ローンの支払額にもたらす影響を見ていきます。

日本はこれまでに例を見ない「低金利時代」に突入

現在、日本国内の融資は空前の低金利となっています。日本銀行はインフレ目標達成を後押しする策の一つとして、2016年1月にマイナス金利を導入しました。それに伴い各金融機関が設定する住宅ローンの金利も低下しています。

 

2016年10月時点では年利1%を割り込むローン商品も多数登場しており、これまでに例を見ない低金利時代に突入したといえる状況です。

金利0.5%なら、月収25万円程度でも住宅購入が可能!?

ローンの支払額だけに注目すると、住宅ローンの利用者にとって低金利は非常にありがたいことです。たとえば3000万円を35年ローンで借り入れた場合、金利が3%なら総返済額は約4850万円にのぼります。月々の支払いも11万5000円あまりと高額です。

 

同じ条件で金利が0.5%なら総返済額は3270万円あまり、月々の支払額も7万8000円程度で済みます。ローン返済率を収入の3割程度に収めようと考えるなら、3%の場合には月収40万円近い収入が必要ですが、0.5%なら25万円程度で購入可能です。

 

この話は次回に続きます。

住宅ローンが払えなくなったら読む本

住宅ローンが払えなくなったら読む本

著者 矢田 倫基   監修 矢田 明日香

幻冬舎メディアコンサルティング

夢のマイホームを購入する際、多くの人が利用する住宅ローン。ローンを組む際は、通常、専門家のアドバイスを受けながら無理のない返済計画を立てますが、長い返済期間では何が起こるかわかりません。思わぬトラブルによって返…

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