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一気に進む不動産投資ローンの手続き 須藤が得た知識とは?

エリートサラリーマン・須藤を通して「不動産投資」について学ぶ本連載。今回は、須藤が得た「不動産投資ローン」の知識について見ていきます。

「マイホームローン」と「不動産投資ローン」は別もの

契約を一方的に破棄できる、クーリングオフの期間は8日間。

 

場合によっては解約しようと思っていたが、そんなことを考える暇がないほど、事態は急スピードで進行した。

 

ゴールデンゴール商事の動きは速かった。

 

購入をしたくても、銀行がローンを認めてくれなければ購入できないし、万が一、オレがローン審査で落ちることがあったら次のお客様を探さなければならないからと言われて、すぐにローンの申し込みをすることになったのだ。

 

商談のときは「須藤さんの属性ならローンの心配なんていりません」と言っていたのに、ずいぶんと言うことが違うじゃないかと思わないでもない。

 

だが、まあ、それくらいの営業トークは想定の範囲内だ。ローンの申請が通らずに、契約が破談になって迷惑をかけるのも申し訳ないので、橘高に請われるまま、オレは銀行に付き添うことにした。

 

そこでも新しい知識を得た。

 

オレは、ローンといえば住宅ローンのことだと思っていた。だが、どうやら自分で住むための住宅と、人に貸すための住宅とでは、ローンの種類が違うらしい。自分で住むマイホームのローンは金利が安く、人に貸すための不動産投資のローンは金利が高い。

 

このとき、オレは「不動産投資」という言葉を初めて知った。オレが購入しようとしている物件は、事業用収益物件というらしい。マンションを購入して人に貸すことは、「収益を得ることを目的とした「事業」であり、「不動産」を活用した「投資」なのだ。

3000万円の融資に、1500万円もの金利が…

これまで投資に縁がなかったオレは、目の前で進行している事態に、若干、戸惑いを覚えていた。しかし、どこか猛禽類を思わせる顔立ちの女性行員は、立て板に水を流すような説明で、次々と事務処理を進めていく。

 

オレが理解した限りでは、この不動産投資ローンは次のような仕組みになっている。

 

まず、物件の価格が3000万円。これを全額、銀行から借り入れる。

 

この融資に対して、銀行が得る金利は3%。3000万円の3%だから、1年で90万円を銀行が得る仕組みだ。固定金利なので、金利の相場が変わってもパーセンテージは変わらないが、返済を続けていけば借りている元金が減るので、金利の金額自体は減っていくらしい。

 

返済期間は30年間、毎月の返済額は12万6481円だが、そのうち10万5000円は家賃収入から支払うので、実際にオレが返済するのは毎月2万円ちょっとでいいらしい。30年間での総支払額は、約4500万円だ。

 

3000万円の融資に対して、1500万円もの金利を取るのかという気持ちに、一瞬なったが、30年間という期間を考えれば決して高くないと橘高に言われて、そんなものかと思い直した。

マネー総合研究所 所長

1974年2月兵庫生まれ。北九州市立大卒。財形や投資など、マネーに関する専門家。
大手精密メーカー・オリンパスに勤務していたサラリーマン時代に不動産投資を行い、5000万円の家賃年収を得てリタイアしたことから、不動産投資を核とした財産形成を得意としている。
儲からない新築区分マンション投資で失敗したサラリーマンや公務員からの相談に対して、独自のリカバリー理論で数多くの人を救った経験を持つ。

著者紹介

連載〈ノベル〉40歳独身のエリートサラリーマンが「不動産投資」のカモにされて大損した件

本連載は、2017年11月2日刊行の書籍『40歳独身のエリートサラリーマンが「不動産投資」のカモにされて大損した件』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

 

 

40歳独身のエリートサラリーマンが「不動産投資」のカモにされて大損した件

40歳独身のエリートサラリーマンが「不動産投資」のカモにされて大損した件

杉田 卓哉

幻冬舎メディアコンサルティング

大手上場企業に勤めるサラリーマン、須藤。40歳独身。将来への不安から、副収入を求めて「新築区分マンション投資」に手を出すが・・・。可愛い声の女性担当者がテレアポでおびき寄せ、イカつい営業マンが強引にクロージング!…

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