重要なのは、生徒数・レッスン単価・リピート率
教室運営を継続するうえで一番ネックになるのは収益です。継続という意味では、生徒さんが10年も通ってくださる教室もたくさんあります。
ただ、内情を伺うとほぼゼロ収益、もしくは、少しばかりの収益が出るレベルのギリギリの運営をしている教室も多いのです。この状態では先生のモチベーションも上がりません。せっかくなら、好きな仕事を長く続けられるのがいいですよね。
「生徒数×レッスン単価×リピート率」
この方程式が、売上をチェックするうえで指針になる基本の方程式です。前年と比較してどこに重点を置いた活動をしていくのかという指針にもなるので、ぜひ覚えておいてください。
目標をきちんと立てて「行動計画」を作る
この式の意味合いを解説します。まず生徒数。当然ですが、生徒さんを増やすことができれば売上がアップします。新規とリピートどちらに取り組むかは教室の性質で異なりますが、単純に数を増やす方法です。
次にレッスン単価。単価をアップできれば売上アップになります。ただし、改善の提案をする場合に先生の抵抗が多い領域ですが。
そしてリピート率。1人の生徒さんに何回通ってもらえるか、ここも大きな要因になります。
この三つは掛け算になっているのがポイントです。仮にレッスン料金を上げることができなくても、生徒数とリピート率が上がれば売上はアップします。実際に計算してみましょう。
【生徒数1.3倍×レッスン料金1倍×リピート率1.5倍=1.95倍】
つまり、月の売上が20万円だった場合、39万円になります。これは2倍に近い数字です。生徒さんを1.3倍、リピート率を1.5倍というのはそんなに難しいでしょうか。
こちらの掛け算もその年の目標によって変化させていけば、毎回2倍とはいわなくても、ゆっくりと成長させて長続きする教室にできます。
問題は、無意識でなんとなく成り行きで経営を続けていくことです。目標をきちんと立てて行動計画を作れば、そんなに負荷をかけることもなく、継続的な教室運営をすることができるようになります。