好調な時の収益を「次の投資」に充てられるかがカギ
教室を運営して収益が残った場合、そのお金は全部使っていますか? また、赤字スレスレで経営している場合でも、その後の飛躍を考えて先行投資などしていますか?
ここでいう「投資」とは、「株や不動産」などの投資のことではありません。教室を経営して黒字を維持していく、または拡大していくために必要な「自己成長」のための投資です。もう少しわかりやすい教室の事例を挙げましょう。
あるレッスンがすごく人気になり、集客もでき、売上も上がったとします。その資産があるときに、「次の戦略」を考えられるかということです。
たとえば、人がたくさん来て認知されるようになったら、同時展開で「他のクラス」にも誘導して、さらに継続して通ってもらう。また、いまひとつ人気のないクラスを閉鎖して、人気クラスの枠を増やす。人気クラスの継続クラスを作り、通い終わる前に提案する、などがあります。
売上が好調なときに、その収益を次の投資に充てることができるかどうかが、結果的には黒字体質を作る一つの境目になるようです。ちなみに私自身は、人気クラスができるたびに不人気クラスを閉鎖し、新しいクラスをリリースして半年ごとにリニューアルしながら教室を継続してきました。
知識の習得はもちろん、宣伝にもお金をかける
もちろん、自分自身の研さんも欠かせません。新しい知識や技能を学んだら、それを教室に還元してレッスンを作る、また、収益が出たら宣伝媒体(HPやブログ)などにもお金をかけていく、そんなことを繰り返してどんどん売上を拡大していきました。
途中、売上低迷も経験しましたが、トータルで6年連続右肩上がりの年度末決算を迎えることができているのは、この「継続的な投資」によるものだと思っています。うまくいって収益が残っているときほど、効果を見極めたうえで自身の学びや周辺環境整備(WEBツール全般を含む)に投資してほしいです。
現状維持は停滞ではなく衰退になります。うまくいっているときにこそ、未来のために先行して投資することが黒字体質を維持し続けるコツになります。