今回は、自宅教室を成功に導く「目標数字」のコントロール術を見ていきます。※本連載は、株式会社Libra Creationの代表取締役で、経営コンサルタントとして活躍する高橋貴子氏の著書、『趣味から卒業! しっかり稼げる自宅教室の開業・集客バイブル』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋し、数字を味方につけて成功させる「自宅教室経営」のノウハウを説明します。

年間計画を立てれば、おのずと集客の動きが決まる

教室の経営は「趣味の自宅開業」からスタートする場合が多いので、売上目標や年間計画を立てずに始める方が多いことを、コンサルを始めてから知りました。正直、とても驚きました。

 

なぜなら、私自身は会社員でかつ営業職からの独立開業でしたので、数字を最初に考えるのが当たり前だったのです。営業の数字は、企業が存続発展するための必達数字として上から降りてくるだけでした。ですから、自分が独立したときには、まずどこを目標にするのが最適なのかを考えました。

 

そこで私は、まずは会社員の年収を目指すことにしました。ざっくり収益を考えたときには、ほしい金額の倍ぐらいの売上を目指すイメージです。20万円の手取りがほしければ、40万円の売上のイメージです。開業当初の皆さんのお話を伺っていると、手取りが15万円(売上30万円)ぐらいを希望する方が多いように感じました。

 

年間売上を組む場合には、それを月々の実行目標に落とし込まなくてはなりません。毎月同じペースで働いて、同じペースで集客できるとも限りません。だとすると、月の変動値も含んで、毎月の目標値とそれを達成するための必要人数が出てきます。

 

その人数を集めるためには何をしたらいいのか。ブログやFacebookをどう活用するか、どの時期に募集をかけて、どの時期に集中的に集客をするかなど、年間計画を立てればおのずと集客の動きが決まってきます。

季節のイベント等を意識して「行動計画」を練る

ただ漫然と「集客できない」という事象に流されるのではなく、積極的に数字をコントロールして、そこに合わせて集客していくイメージをもちましょう。

 

たとえば、人の気持ちが新しいことを始めるのに向いている4月などは、絶好の機会ですから、新生活応援キャンペーンなどもできます。10〜12月は、ハロウィンやクリスマスなど何かとイベントが多い季節なので、イベントレッスンの予約が入りやすいです。

 

すべて計画から逆算して行動が決まります。

 

4月生の予約がほしいなら、2月頃には概要もすべて決まり、募集をかけているイメージです。目標数字をコントロールしようと思ったら、必ず行動計画と一致してきます。ゴールから設計して導線を組むという考え方は、WEBの設計も売上計画も一緒です。

趣味から卒業! しっかり稼げる自宅教室の開業・集客バイブル

趣味から卒業! しっかり稼げる自宅教室の開業・集客バイブル

高橋 貴子

合同フォレスト

生徒が絶えない・収益を出す、自宅教室の極意とは? パン・菓子・料理などの飲食系から、手芸・フラワーなどの作品制作系まで様々な教室に対応! 自らパン教室を開業・運営し実践から導き出したノウハウと実績をもとに、「パ…

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