「人通りが多く、駅に近い繁華街」は適さない!?
考えてみれば当然ですが、通勤途中にコインランドリーに寄るような主婦はいないでしょう。一抱えもあるような洗濯物を、コインランドリーに持ち込み、きれいに洗い上げて乾燥させた衣類を再び持ち帰らなければならないのですから。
駅に近い繁華街は、人通りが多く、クルマの乗り入れも困難なので、適していません。さらにいえば、コインランドリーは普段着のまま、極端にいうならばジャージのままでも行けるような場所にあってほしいのです。
意外にも、他の商売なら一等地といえるところでも、コインランドリーには不向きな場所も多いのです。
ですから、都心よりも郊外、繁華街より住宅地、大都会よりも地方都市というのもご理解いただけると思います。すでにご紹介したように、コインランドリーの爆発的な普及は、地方都市から始まりました。地方都市の方が共働きの主婦が多く、さらに自分用の軽自動車が日常的な足代わりになっているので、コインランドリーが身近な存在になったのです。
クルマが入出庫しやすい場所を選ぶことが重要
コインランドリーの最適地を選定するための要素の一つが、クルマを足代わりにする主婦かもしれません。そのような主婦相手の店で参考になるのが、ベビー用品専門の『西松屋』や『アカチャンホンポ』です。
これらのベビー用品店では、新規出店に際しては、わざとクルマの多い幹線道路を避けています。生活道路ではあるけれどクルマの通行量が多すぎず、見晴らしのいい道路に接していて、クルマが入出庫しやすい場所を徹底的に選んでいます。
また数十メートル手前からでも、お店の場所と駐車場の位置が確認できるように看板を設置しています。駐車場の入り口の場所が分かりづらいと、クルマに不慣れな主婦には想像以上に入りづらいのです。
このようなベビー用品の大型店に比べれば、猫の額ほどの広さがあればコインランドリーは開業できるのですから、とことん最適地を探し求めることをお勧めします。その上で、次にはベストの物件をいかに安く借りるかという課題に取り組みます。