20年、30年と事業を続けることを前提に場所を選ぶ
コインランドリービジネスの利点である先行者利益を生かすも殺すも、立地の選定にかかっています。先に開店した方が有利ではあるものの、遥かに好立地のところに新しい店ができれば、客足が遠のいて当然です。
長期にわたり利用される、地元にドッカリと根付いたコインランドリーにするためには、誰にも新規参入しようなどと考えさせないような場所を押さえておくことが必要です。
さらに家賃、地代の問題があります。市街地の中心部などに作る必要がないので、比較的安価な場所を選ぶことができるでしょう。それでも月々コンスタントに出ていくテナント料ですから、ここでも、20年、30年と事業を続けることを前提に考えてください。
毎月1万円の違いは、1年で12万円の違いです。10年経てば120万円の違いとなり、20年で240万円、30年で360万円の違いとなります。もしテナント料を3万円安くしてもらえたら、30年で1000万円を超える収益の差が生まれます。
主要な固定経費となるテナント料は、粘り強く交渉
ビジネスにとって、固定経費の多さはリスクそのものです。売上げの多寡にかかわらず出ていく経費ですから、事業継続の成否を分ける要因にもなりかねません。場所の選定と同様に、主要な固定経費となるテナント料は、慎重の上にも慎重を重ね、粘り強く交渉してください。
中途半端な妥協は命取りにもなりかねません。テナント料交渉が難しいと思ったら、場合によっては潔く撤退して、新たな最適地を探すぐらいの心構えが必要です。