内部が見渡せる店・確認できる店は、安心感を与える
「こんなところに、コインランドリーがあった」
チラシのポスティングなどで告知するにしても、通りがかりの人に気づいてもらうことが肝心です。その人の日常の行動圏内にコインランドリーがあると知ってもらうことから、すべては始まります。
さらに死角の多い、中に誰がいるか確認できないようなお店は、躊躇されてしまいます。表から、お店の内部全体が見渡せたり、どのようになっているか確認できるようならば、安心感を与えます。
クルマの停めやすさや、洗濯物の運び込みやすさが大切なのはもちろんですが、そのような入りやすさをいかに演出するかも店舗設計の重要な要素となります。
チラリと見た際に「好感」を持ってもらえることが重要
そして、チラリと見たときに好感を持ってもらえるかどうかです。大きく開放された明るい雰囲気のエントランス。整然と並び、使いやすそうな洗濯機と乾燥機。寛げる待機場所と洗濯物が畳みやすそうな広々とした作業台、などなど。
多くの主婦は、最初に見かけたときに、その空間が自分にふさわしい空間かどうかを判断します。主要なお客さんである女性にとって、そこが自分の居場所なのかどうかの判断は、第一印象によるところが大きいのです。
歩道を歩いてきた女性が、ふと目を留める。
「ああ、コインランドリーができたんだ」
「中はどうなっているんだろう?」
「どんな洗濯機が入っているんだろう?」
「使い勝手はいいのかな?」
「えーっと、料金は?」
このような疑問に対して、一目で分かるような店舗設計が求められます。
なにしろコインランドリーは、無人です。基本的には、機械だけでお客さんに対応するのです。こまごまとした説明が必要だったり、掲示板の説明文をじっくりと読まなければならないようなシステムでは、円滑な運用はできません。
[図表]店内見取図(一例)