オーナーの自覚を持って「経営計画」の立案を
いくら日常のランニングコストが低く、リスクの少ないコインランドリーでも、商売に変わりはありません。副業とはいえ、コインランドリーを開設するということは、オーナー経営者としてビジネスの世界へ一歩踏み出すことです。
そして経営の基本は、継続的に利益を得られるシステムを作り上げることです。いい換えれば、先を読み、次の時代を待ち伏せすることです。
そのためには経営計画、売上げ予測に基づく資金繰り計画等を立てなければなりません。その場合、シミュレーションという言葉がよく使われますが、単なる予想をしておくというだけの話ではありません。考えられる限りのあらゆる条件を想定して、事前に対応策を考えておくという意味です。
当然、フランチャイズの本部には、幾多の経験を経て、参考とすべき事例が蓄積されていると思います。このような経験に基づく助言を得ることも大切ですが、オーナー自ら進んで状況を分析して、予測を立てることが大切です。
最終判断は自己責任・・・綿密な現地調査が成功の秘訣
経営者はあなた自身です。いざとなれば自ら最終判断をして、自己責任で処理せざるを得なくなります。店舗開設の場所の選定と、契約前にその立地条件で開業していいのかどうかを判断するのも自分自身です。
フランチャイズの本部によっては、開業させて機械を売り込むことだけが目的で、いい話ばかりを並べて決断を促そうとします。地主さんも、ともかく店舗を借りてほしいわけですから、営業開始後の立地条件のマイナス面については語ろうとしません。すべてが新規に開業するオーナー経営者の自己責任です。開業してからフランチャイズ本部の担当や不動産屋さんに文句をいっても、あとの祭りです。
コインランドリー成功のためには、一にも二にも立地条件が大切だといい続けてきました。
開業前に、十分すぎるほど十分に現地に足を運び、人の流れを読み、売上げ見込みを立てる必要があります。時間帯によって、あるいは曜日によって、さらには季節によって人出は変化します。ありとあらゆるケースを想定しながら経営計画を立てることが必要になってきます。