経営すべきは「実用的」なコインランドリー
「ん? ここ何のお店?」
オーナー経営者のセンスがうかがえるような、オシャレなディスプレイや看板、シックな店内、ゆったりとしたソファー・・・。いかにも気の利いたお店のようです。
ところが、ところがです。これが多くのオーナー経営者の陥る失敗の始まりです。このような店舗作りは、オーナーの勝手な思い込みと自己都合と自己満足でしかありません。思い入れが思い込みとなり、思い込みが思い違いとなり、大きな勘違いとなっている例が多いのです。
経営すべきは、実用的なコインランドリーです。喫茶店やレストランでも、セレクトショップでもありません。清潔感は求められるものの、余計な装飾やお遊びには無縁の場所です。
看板やエントランスをオシャレに作りすぎて、何のお店だか分からないようになってしまっている例も多く見かけます。
照明、冷暖房、音楽などの必要経費は惜しまない
一方で、経費削減を考えるあまり、照明は薄暗く、冷暖房は最低限に抑えるオーナーさんもいます。いくら実用性重視のコインランドリーといえど、忙しい主婦やキャリアママにとっては洗濯や乾燥中の待機時間は、のんびりと寛げる貴重な時間です。せめて心地よく冷暖房が効いたところで、静かに音楽が流れるひとときにしたいものです。
コインランドリーだと一目で分かる看板、明るく適度な照明の清潔な空間、ほっと一息つけるような最適な冷暖房、座り心地のいい椅子。無駄な経費は抑えつつも、照明や冷暖房や音楽など、かけるべきところには必要な経費を惜しまないことが大切です。それも、オーナーの勝手な都合と自己満足の産物に陥らない注意が欠かせません。
まずは小まめな掃除から始めてください。
[写真]店舗外観(一例)