今回は、「不動産加工」の未来図について解説します。※本連載では、2級建築士・宅地建物取引主任者の齊藤正志氏の著書、『不動産を「加工」する技術』(現代書林)より一部を抜粋し、不動産を有効活用し、次の世代へも継承できる財産を作る「不動産加工」について解説していきます。

自分の知識だけで「不動産加工」をするには限界がある

町を歩いているとフランチャイズの食堂やコンビニがいたるところに目に付きます。

 

私は、ゆくゆく不動産加工という名前を広め、同じ目的を持つ業者の横のつながりを構築したいと考えています。街中に不動産屋はたくさんありますが、なかなか自分の知識だけで、適切な不動産加工をするのには限界があります。

 

そこで「不動産加工」という看板を上げた不動産屋を増やしていく。その看板を上げた店が、ユーザーの立場からしても、自分の不動産を活用するための窓口になります。不動産の手直しを思い立った時には、「不動産加工」の看板が上がった店へ行けば、適切なアドバイスが受けられる用意をしたいと考えています。

勉強会で「新しいアイデア」の構築を

大手の不動産会社に不動産活用を相談しても、従来のアパート建築とあまり変わりませんが、「不動産加工」の看板がある店に行けば、一味違ったアドバイスを受けられるとなれば、利用者も増えるでしょう。もちろん相談の結果、旧来のアパート経営が適切という判断になることもあると思いますが、少なくとも幅広い選択肢があります。そういうシステム、仕組みを構築していきたいと考えています。

 

「不動産加工」の看板を上げている不動産屋さんが集まって勉強会を開くのも大切です。それによって新しいアイデアを構築できるからです。

 

この看板を上げているところには、信頼性があるというふうになれば理想的です。

不動産を 「加工」する技術

不動産を 「加工」する技術

齋藤 正志

現代書林

著者は積水ハウスに入社し、「自分年金」という言葉を考案しました。 そして、「自分年金」をつくる方法としてアパート経営を推奨し、40年間で570棟のアパートを販売したという実績があります。 その後に独立し、いまは不動…

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