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定年延長、再雇用…「シニア人材」が歩むべきキャリア②

前回に引き続き、「シニア人材」が歩むべきキャリアを考えていきましょう。今回は、安定だけを求めることの懸念点も併せて見ていきます。

会社が求めるのは、即戦力になる意欲的な人材

前回の続きです。会社としては、経験や知識が豊富で即戦力になる、意欲的な人材を求めます。私の会社は、それが理由でシニア人材を多く採用しているのです。

 

働く人の側も「今までは」「前の会社では」と過去のことを引きずるより、潔く新しい場所を求めて心機一転で始めるほうが出会いや経験のチャンスが増えます。今まで以上に世界が広がって、いきいきと毎日を過ごせるようになるでしょう。

 

そのためには、変化に対応するエネルギーが必要です。同じことを繰り返すだけならエネルギーはあまり必要ではありませんが、常に変化する環境では負荷が大きくなります。

環境の変化は「人生の充実」につながる

しかし、安定だけを求めて退屈な人生を送るのはもったいないという気がします。

 

端から見ていると「新しい場所へ移れば、もっと高く評価されて、満足感も得られるのに」と思う人が実際には大勢います。おそらく、「自分はこの仕事しかできない」という思い込みや先入観が、変化を阻んでいるのではないかと思います。

 

毎日、会社の行きも帰りも同じ道を通る人は多いでしょう。私は現役のとき(この言葉をあまり使いたくありませんが)から、たった7分間の駅までの道でも「今日は、この道を通ってみよう」とルートを変え、新しいお店を発見したり、景色のいい場所を見つけたりして小さな発見や喜びを得ていました。

 

私は刺激や変化が好きなので、新しいこと、新しい人は大歓迎です。

 

自分の人生をどこまで楽しく充実させることができるのかは、自分次第です。60歳を過ぎてから新しいことにチャレンジするのは、相当勇気もいりますし、体力や気力も必要になります。それでも、新しい仕事をできるようになったときには、若いときに仕事を習得したとき以上の喜びが得られると思います。

 

世間から前期・後期高齢者と呼ばれようがシルバー人材と呼ばれようが、世間が勝手につけたレッテルですから、気にする必要はありません。

 

人生の残りの時間と預金通帳の残高が釣り合うように睨んでいても、予定通りにはいかないことのほうが多いはずです。それなら、常に新しい刺激を求めて人生を楽しんでこそ、豊かな後半生が送れるのではないでしょうか。

 

年齢とともに心身のエネルギーが減ってしまうのは否定できませんが、日々のトレーニングによって補うことができることも間違いありません。

 

気力も筋肉と同じように鍛えれば強くなります。変化に対応するトレーニングを続けていれば、歳をとっても新しい環境に対応することは十分可能ですから、決して諦めないでほしいと思います。

基金運営研究所株式会社 代表
一般社団法人年金基金運営相談センター 理事長
株式会社CN総合コンサルティング 代表
 

1973年に慶應義塾大学を卒業後、都市銀行に入行。不動産や企業年金等幅広い業務に従事し、業績向上に貢献する。54歳で関連会社に転籍、定年退職まで勤め上げる。2008年、61歳で起業。基金運営研究所株式会社を設立する。2012年には一般社団法人年金基金運営相談センター理事長に就任。企業年金のコンサルティングを行うかたわら、不動産や保険代理、投資家に対する運用商品の紹介、相続対策、M&A等へと事業を拡大し、2013年に株式会社CN総合コンサルティングを設立。各分野の専門知識をもった22名の定年後シニア人材を雇用、戦力化し、黒字経営を続けている。義理人形を重視した誠実な仕事が支持されており、数十年来の取引先も多い。モットーは「生涯現役」。

著者紹介

連載シニア人材が「生涯現役」で活躍するために必要なこと

本連載は、2017年5月29日刊行の書籍『シニア人材という希望』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

 

シニア人材という希望

シニア人材という希望

中原 千明

幻冬舎メディアコンサルティング

超高齢社会の到来とともに、日本人の働き方は大きく変わる――。 都市銀行でマネジメント職を歴任。 定年後に起業し、多数のシニア人材を雇用する経営者が語る“新しい労働の在り方"とは? 2013年4月1日、高年齢者雇用安定法が…

 

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