今回は、10年後の自分に大きく影響する、今日の「目標設定」の重要性について解説します。※本連載は、企業のビジネス構築やブランディング等をプロデュースするウェーブリンク株式会社の代表取締役・稲村徹也氏の著書、『お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか?』(きずな出版)の中から一部を抜粋し、「成功」を手にするために必要な「学び」の重要性と、それを「お金」に換えるためのポイントを紹介します。

目標に対して「誓い」を立てれば、ビジョンが明確に

目標を設定し、その実現に向けて行動するときに「意識すること」をより強く頭に残しておけるのが、アンソニー・ロビンズの次の言葉です。

 

「思うのと誓うのでは決定的な違いがある」

 

目標に対して〝誓い〟を立てるようになると、不思議なことに目標を定めるときに、より明確なビジョンを想定するように、自然と頭の仕組みが生まれ変わります。

 

たとえば以前なら「億万長者になりたい!」だったものが「純資産1億円以上を目指したい!」に変化するのです。

 

どちらも大金を手にしていることに変わりはないでしょうが、目に見えて違いがありますし、何より秘められた意識の高さが違います。

 

また、自分の可能性を具体的に評価できているからこそ、具体的な目標設定にもつながります。

 

「思う」だと、何となく漠然としたイメージでふんわりした感じですが「誓う」になると、とたんに現実味を帯びてくるのです。

目標のある・なしだけで年収に2倍の差が!?

目標が現実的になると、どうなるのか。

 

ブライアン・トレーシーの知人で、ハーバード大学MBAコースで教鞭を取っていたこともあるマーク・マコーマックが、卒業生に実施した調査が、その答えを教えてくれます。

 

彼は在学生に対して、
「未来について明確な目標を書き、それを達成するための計画を立てているか?」
という質問が書かれたペーパーを配布しました。すると、

 

①「イエス」= 3パーセント
②「目標はあるが書き出していない」= 13パーセント
③「目標なし」= 84パーセント

 

という結果が出ました。

 

その10年後に、当時質問に答えた元学生たちに追跡調査を実施します。
結果は驚きの内容でした。
彼が質問したのは「現在の年収」です。
すると……。

 

③の平均年収×2=②の平均年収
(②+③)の平均年収×10=①の平均年収

 

つまり、目標のある・なしだけで年収には2倍の差がつき、それを書き出していない97パーセントの学生が稼いでいる10倍の年収を、書き出した3パーセントの学生たちは稼いでいたわけです。

 

冒険投資家のジム・ロジャーズも著書にこう書いています。

 

「若者が節約し、正しく投資する1ドルは、後に20倍になって返ってくる」

 

明確な目標があるからこそ、その実現に向けた行動を取れるということでしょう。これはアンソニー・ロビンズの、

 

「これからの10年をどう過ごしていくか。10年後のために、今日何をすべきか」

 

この問いかけが重要な意味を持つことを教えてくれます。


今日何をすべきか。


これこそ「目標設定」にほかなりません。目標が設定できてこそ、10年間の過ごし方というプロセスが生まれるのです。私も〝学び〟を通じて、数年スパンで事業を進めるという発想を心がけています。

 

そうすると、実現したい日取りから逆算して、いつまでに何が達成できていなければならないか、いつまでに何の準備をすればいいのかが、自分自身で明確につかめるようになるからです。

 

たとえばセミナーなどのイベントを開催する側に立った場合、主役のスピーカーとの交渉はいつまでに終えるか、何人ぐらいの参加が予想されるか、その開催に適切な会場はどこで、いつまでに予約すればいいか。

 

そういったことが並行して考えられるようになり、どんな順序で何を準備すればいいのか、理解しやすくなります。

お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか?

お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか?

稲村 徹也

きずな出版

著者の稲村氏は、年商数十億円企業社長から、ホームレスまで、波乱万丈な経験を積んできた実業家。現在は複数の会社を経営する傍ら、海外の超一流と呼ばれる講師陣を日本に招き、ともに大規模なセミナーを開催しています。そん…

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