サラリーマン世帯の平均貯金は「約700万円」
今、サラリーマン世帯の平均貯金は約700万円ぐらいといわれてますが、貯金ゼロの人もかなり増えているようです。
なぜそうなってしまうのでしょうか? もしかしたら、その理由は晩婚化と高齢化にあるかもしれません。結婚を意識しないで生活をしていると、自分の生活レベルは下げられないし、自由に使えるお金がたくさんあるので浪費をしてしまうのです。
最近は、一生シングルで過ごす人も増えていますが、結婚する人でもその年齢が上昇しています。平成26年度人口動態統計月報年計によると、平均初婚年齢は男性が31歳、女性が29歳です。ベルテックスのお客様を見ても20代で結婚している方は少ないですね。
晩婚化が進めば、当然子どもを産む年齢も高くなります。すると、自分が高齢になって子どもの教育費がかかるようになり、夫婦の老後どころではなくなってくるのです。
老後の蓄えがなかったら、これからくる長期高齢化社会を生き残っていくのは大変です。
最近ベストセラーの『ライフシフト100年時代の人生戦略(東洋経済新報社)』という本を読みました。
誰もが人生100年となりうる時代がくるという話です。その中でどう生き抜くか。働き方、学び方、結婚、子育てについて人生のすべてに対して意識改革ができる本です。目前に迫る長寿社会を楽しむバイブルといい換えてもいいかもしれません。
安心して長生きするためには100歳までを視野に入れて、資産を準備する時代に入ってきているということです。
老後の生活への圧迫が懸念される所得税・消費税の増税
悲惨な話ばかり続きますが、今後の増税も老後の生活を圧迫するのは間違いないです。
まず、所得税の増税です。
所得税の最高税率は40%から45%へ引き上げられています。一見、富裕層だけの話かと勘違いしてしまいそうですが、今後、年収の低い層への増税につながる可能性もあります。
また、サラリーマンの必要経費といわれる給与所得控除額も縮小されています。2016年では年収1200万円超の場合には控除額が230万円に縮小されましたし、2017年からは年収1000万円超の人も控除額を220万円に縮小されます。実質、個人の所得税の増税といえます。
さらに、消費税の増税は今のところ延期されていますが、おそらく東京五輪の前には10%まで引き上げられるでしょう。
老後資金に不安があれば、できるだけ長く働いて少しでも資金を蓄えることです。実際に企業でも定年退職の年齢を引き上げる動きがあります。公的年金の支給開始年齢が60歳から65歳へ徐々に引き上げられ、定年退職が60歳では空白ができてしまうからです。そこで60歳で定年退職を迎えても希望すれば65歳までは働けるようになってきてはいます。
しかし、これでも安心はできません。委託やパートという形になり、収入が大幅に減る可能性もあるのですから。
私たちの生活を取り巻く環境はここ数年で変わってきていることがおわかりですか? 書籍『20代、30代の大家が急増中! 勝てる不動産投資』第1章の世界規模でみても、その変化は著しいものがありますね。
何も対策を講じずにいると、気がついたときにはもう手遅れということになりかねません。
資産を形成するにはある程度時間はかかります。老後生活に突入してから何かをしようと思っても遅いのです。今すぐ行動を起こすべきときがきているのです。
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