それぞれに毎月2万円を投下すると、35年後には・・・
貯金と、生命保険の一般的な積立の商品と金融機関から資金調達して、不動産投資をした3パターンの資金の増え方を比較してみましょう。
たとえば、毎月2万円を貯金、生命保険の積立、不動産にそれぞれ投下すると、35年後はどうなるか下記図表のようにシミュレートできます。
[図表]貯金 vs 保険 vs 不動産のシミュレーション
貯金は、某都市銀行の定期積立貯金0.01%の利息だと仮定すると、35年後840万円になります。某生命保険会社の積立は約1092万円になります。
不動産は仮に全額銀行融資で購入した場合、家賃収入とローン支払いとその他経費を差し引いて毎月2万円の支払いで、3000万の物件を持てるとし、35年後には、購入時の半値まで価格が下落したとしても、1500万円です。仮に「物件の価値が下がらない」「インフレによる物価の上昇」ということを考えると、かなりお買い得だということがおわかりでしょう。
8割以上の世帯が加入!? 保険好きな日本人
日本人は保険好きです。生命保険文化センターの調査によると、今でも8割以上の世帯が何らかの生命保険に加入しています。
私もよくお客様になぜ保険に入っているのかをお聞きするのですが、「みんなが入っているから」「お付き合いで」などという答えが返ってきます。
「いくら入ってますか? どんな保険ですか? 保障金額や内容は?」とお聞きしても「あれ? いくらかな……どんな保険だかよく分かってないです」という方が多く、はっきりした根拠もなく生命生保に入っているという方が多いのです。それにもかかわらず、世帯加入率80%以上の人の※生命保険平均掛け金は、年平均41万6000円(月額3万5000円)となっているのです。
※生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成25年度版より
誰でも、不慮の出来事がないとも限りません。生命保険によって保障が欲しいものですし、もしものことがあった場合に、遺族の生活を守るためでもあります。
ただ、聞いてください。ローンを組んで不動産を購入するとほとんどの人が「団体信用生命保険」に加入しています。これはローン契約者が死亡や高度障害になったときに、残ったローンを保険金で支払ってくれる保険です。
遺された家族にはローンの支払いが終わったマンションが残るか、生命保険金が振り込まれて現金が残るか、ということになります。不動産の場合は家賃収入が継続的に収入となりますが、生命保険金の場合は、現金なので振り込まれたものは食いつぶしていくだけです。
さて、年平均41万6000円の生命保険の掛け金で、平均的な死亡保障2000万円だとします。一方、2000万円のマンションをほぼフルローンで購入した場合、家賃とローンが釣り合っていたら、毎月の生命保険料は0円で死亡保障が付いているようなものです。もしもの時、遺された家族や寝たきりになった自分には無借金の不動産が残る上に、今まで掛けてきたであろう41万6000円を貯蓄にまわすことも、次の不動産投資に活用することもできます。
実際にはこのようなニーズで購入されている方も大勢いらっしゃいます。
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