ITツールの導入だけでなく、運用方法の助言も得られる
大企業を中心にIT化が急速に進み、作業の効率化や利便性が向上しています。しかし、中小企業・小規模事業者ではまだまだ人の労力に負うところが多く、IT化が遅れている企業も多くあります。
そうした企業がITツールの導入をしやすくした「サービス等生産性向上IT導入支援事業」(通称「IT導入補助金」)という補助金が新設されました。
IT導入支援事業者が事前に登録されており、ITツールをただ導入するだけでなく、ITツールの説明、導入・運用方法などのサポートも得られるという、ITの苦手な中小企業にとって非常にありがたい制度になっています。
それぞれの業務に対応したソフトウェア等の導入が必要
ITツールは、フロント、ミドル、バックオフィスのそれぞれの業務に対応したソフトウエア及びそのサービス導入が対象になります。
●フロント業務・・・マーケティング(予約、メルマガ、EC)や決済、翻訳、POS等
●ミドル業務・・・顧客管理、受発注、原価管理、納期管理、品質管理等
●バックオフィス業務・・・税務・会計管理、給与管理、債権管理等
補助率はかかった経費2/3以内であり、補助の範囲は20万~100万円となっています。
補助金の1次募集は、平成29年1月27日(金)〜平成29年2月28日(火)にありましたが、現在IT支援事業者の募集(平成29年2月10日(金)〜平成29年5月31日(水))が始まっていますので、6月以降に2次募集があると想定できます。
ITツールソフトウエアやサービス導入を受ける側だけでなく、ツール提供業者にとってもIT導入支援事業者に登録すれば、自社の取り扱っているIT関連ソフトウエアの普及促進(営業促進)にもつながるといった両建ての施策になっています。