財団による助成額は、自治体に比べて「比較的高め」
国・自治体以外でも、財団や協会(社団)からも助成金が公募されています。公益団体とされてきた財団法人・社団法人ですが、平成20年より始まった「新公益法人制度」により、団体の公益性や目的によらずに設立することが可能となりました。
しかし、現在でも、財団・社団から出る助成金は、研究支援、教育援助など公益性が高い助成金が多く占めますまた、助成額は数十万程度のものから数千万規模のものまであります。自治体と比べれば、比較的高めに助成額が設定されているところが多いです。
認知度が低く、申請通過のチャンスは大きい
助成対象が数人もしくは数団体に限られているところが多い為、申請が通るのは非常に難しいですが、世間に知られていないものも多いので、チャンスがあるとも言えます。
例えば、「三菱UFJ技術育成財団助成金」は、最近注目度もあがり、ここ数年の採択率は56%、倍率も15倍超となっています。しかし、特許出願中のものや実用化が見込まれる事業展開、試作の開発を考慮中の企業にとっては力強い助成金ですので、ぜひ応募を考えてみてはいかがでしょうか。
以下は、財団・社団から出る助成金の事業分野と事業形態となります。事業・目的と照らし合わせて、本当に必要な助成金を、是非助成金なうでお探しください!
【事業分野】
1.科技:科学技術全般、理工学、生化学、生命科学
2.人社:人文科学全般、社会科学全般
3.医保:病院と医療、公衆衛生、精神衛生、医学専門分野の研究、特定の疾病対策
4.環境:環境保全・保護、野生動物保護、環境に関する研究
5.教育:小中高大の学校教育、教育研究、図書館支援、学生支援など
6.福祉:高齢者自立支援、在宅看護、職業指導、社会的弱者保護など
7.文芸:芸術・文化・文学活動支援、美術館・博物館支援など
8.国際:国際交流、国際協力、平和と安全保障、外交政策研究など
9.公共:ボランティア活動推進、地域社会の改善、都市と農村の経済開発など
10.その他:上記以外の分野
11.不特定:分野を特定しない助成
【事業形態】
1.研究:研究者個人、研究者のグループまたは研究機関に対する研究費の助成
2.派遣:研究留学助成、学会、研修会参加費用の助成、専門家の派遣
3.招聘:外国人研究者・専門家の招聘
4.会議:会議、学会、シンポシウム等の開催に対する助成
5.出版:編集・翻訳・出版への助成、フィルム、ビデオの製作への助成
6.講演・展示:演奏会、演劇公演、作品展示等に対する助成
7.事業プロジェクト:特定のプロジェクトまたはプログラムに対する助成
8.組織運営支援:団体の一般目的または事業のための資金援助
9.施設・備品:施設建設・修繕援助、備品の援助、施設の提供など
10.奨日内:日本人学生に対する奨学金及び教育援助(国内)
11.奨日留:日本人学生に対する奨学金及び教育援助(海外留学)
12.奨外:外国人学生に対する奨学金及び教育援助
13.表彰:優れた成果に対する表彰
14.その他:上記以外の事業
15.不特定:多くのタイプを含み、タイプを特定することが難しいもの