前回は、不動産投資で「ブルー・オーシャン戦略」を実現する方法を解説しました。今回は、根強い需要がある「コンパクトアパート」の魅力について見ていきます。

約10平方メートル程度の「コンパクトアパート」

前回の続きです。

 

こうした「ブルー・オーシャン戦略」を賃貸住宅市場に当てはめてみるとどうなるでしょうか。

 

既存の賃貸住宅市場では、大手ハウスメーカーやアパート専業メーカーが、ちょっと広めでお洒落な外観、設備機器を充実させた新築アパートをどんどん建てています。まさに「レッド・オーシャン」の様相です。

 

これに対して、私は「コンパクトアパート」こそ賃貸住宅市場における「ブルー・オーシャン戦略」だと考えています。

 

「コンパクトアパート」とはその名の通り、非常にコンパクトな木造の賃貸住宅です。室内の面積は約10〜12㎡程度で、キッチンやトイレはありますが、浴室はなく、代わりにシャワーブースを設置します。居室もベッドを置くと、机などは置けません。

ワンルーム・新築アパートよりも安く抑えられる家賃

そんな部屋に誰が住むのだろうかと思われるかもしれませんが、実は非常に根強い需要があるのです。

 

なぜなら、都心に近く、最寄り駅から徒歩10分以内。しかも、家賃は周辺のワンルームマンションや新築アパートより1〜2割安いのです。

 

日中は仕事や勉強で忙しく、食事は基本的に外食。自宅には寝に帰るだけといったライフスタイルの若者にとっては、便利な立地で一人暮らしのできる最低限の広さと設備があり、しかも賃料が安いということは大きな魅力です。

 

しかも、「コンパクトアパート」は一部のエリアを除いてこれまであまり供給されていません。ターゲットが絞り込まれているということと合わせ、他の多くのアパートとは競争の土俵がそもそも違うのです。

「コンパクトアパート」ではじめる超ローリスク不動産投資

「コンパクトアパート」ではじめる超ローリスク不動産投資

山上 晶則

幻冬舎メディアコンサルティング

2016年3月に不動産調査会社「タス」が行った調査によると、首都圏賃貸アパートが「空室率30%超」となっています。今後もさらに日本の人口減少は続き、その一方で貸家着工数は増え続けているため、多くの不動産オーナーが空室…

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