自宅購入希望が多く、賃貸ニーズが低いファミリー層
マンションには大きく分けてワンルームマンションとファミリー向けのタイプがあります。需要という面から見れば、世帯数の増加している一人暮らし向けのワンルームマンションのほうが資産運用では有利です。
また、賃貸ニーズが多いのも一人暮らし世帯です。都心で暮らす一人暮らしの90%以上は賃貸住宅に住んでいるといわれています。一方でファミリーの場合、マイホームの購入を希望する世帯が多くなります。シングルの間は賃貸マンションに暮らしていても、結婚して子どもが生まれると、マイホームを購入したいと考える人が増えるのです。
そういう意味では、ファミリー向けのマンション賃貸ニーズは一人暮らし世帯の賃貸ニーズに比べて低くなります。
分散投資のしやすさからも、ワンルームに軍配
物件価格の面からもワンルームマンションが有利といえます。たとえば、専有面積が20㎡のワンルームマンションを2000万円で購入できる地域でも、80㎡のファミリータイプのマンションとなると8000万円程度になってしまうこともあります。
8000万円あれば、ワンルームマンションなら4室を購入することができます。ファミリータイプのほうが高い家賃を設定できますが、入居者がいなくなってしまえば、家賃収入はゼロです。一方でワンルームマンションを4室保有していれば、一度に4室とも入居者がいなくなってしまうことはまずありません。仮に1室が空室になってしまったとしても、3室分の家賃収入を確保することができます。
分散投資がしやすいという点でもワンルームマンションのほうがリスクが低いといえるのです。