「需要」が「供給」を大きく上回る京都の賃貸物件
京都には旺盛な賃貸需要があります。しかし一番の特徴は、賃貸需要が常に供給よりも大幅に上回っていることにあります。別の言い方をすれば「空室リスクが常に低く保たれている」わけです。では、なぜ京都ではこのような状況が生まれるのかを以下に解説していきます。
まずは京都のマンションが実際にどのくらいの供給数なのかを見てみましょう。
京都の供給戸数は、大阪・東京の約10分の1!?
1000人当たりのマンション販売戸数を見てみると、大阪、東京と比べて京都の供給戸数は大きく下回っています。東京都の一般的な分譲マンション(ファミリー向け含む)の供給戸数は、2011年から2014年までで年間2万戸前後で推移しています。
一方、京都市内の供給戸数はファミリーマンションを含めても約10分の1です。これは不動産経済研究所調べの数字ですが、東京との人口比が6分の1であるのに対して、供給戸数は10分の1以下という数値になっています。
40㎡以下のいわゆる単身者向けのマンションでは、東京は2014年で6700戸の供給があったのに対して、京都市は約30分の1の190戸です。東京23区と比較すると、京都市の供給量は際立って少ないことが分かります。
[図表]京都と東京のマンション供給戸数の違い