経営は「4つの経営資源」をベースに成り立つ
周知のように企業経営に必要な要素を経営資源と呼び「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を4大経営資源と呼びます。
「ヒト」は経営者、従業員などの人的資源、「モノ」は所有する土地建物等の物的資源、「カネ」は資金量や資金調達力で表される財務的資源、「情報」は企業に蓄積され、また利用可能な情報的資源を言います。経営はこの4つの経営資源をベースに成り立っています。
4大経営資源と、これに加えて、ロジックとセンスの2つの世界をマトリクスで表示すれば、以下の図表のように経営は8つの部分から構成されていることとなります。
[図表]2つの世界と4大経営資源
センスの世界・無意識の世界を、ビジネスの思考対象に
従来型の4大経営資源であるヒト・モノ・カネ・情報はロジックの世界を対象にした言葉でした。しかしながら、私たちはロジックの世界だけの住人ではなくセンスの世界の住人でもあり、無意識の世界に時間の大半が費やされているならば、むしろセンスの世界・無意識の世界を、ビジネスの思考対象とすべきではないでしょうか。
4大経営資源で通常「モノ」といえば、企業が保有する生産設備や商品在庫といったモノを指しますが、この連載では、企業が販売する「商品・サービス」という意味で使用しています。また、通常「情報」といえばIT情報を指しますが、ここではもっと広義のコミュニケーションも含めて考えています。