既に「ビジネスのルール」を身につけているシニア人材
シニア人材の場合、基本的に何十年もサラリーマン生活をしてきた人ばかりですから、基本的なビジネスのルールやマナーは身についています。
大企業の新入社員なら、たいていは入社後1〜2カ月以上は研修の期間に当てられます。その後も、先輩社員に同行してOJTで教育を受けたり、長いローテーションを組んでさまざまな部署を回ったりして、数カ月〜2年くらい経ってようやく独り立ちとなります。研修の期間中、企業は将来を担う人材を育てるための投資として給与を支払うわけです。
その点、シニア人材は出社した当日からすぐに仕事に取りかかってもらえるというのがメリットです。場合によっては、経営者がシニア人材から教えられることもあるくらいです。
あいさつや電話の取り方から教えなければならない新入社員と違って、特別な教育は必要ないのが一般的ですから、即戦力として現場に投入することができます。そのため、研修費用も研修期間の給与というコストもかかりません。
「マネジメント力」に優れた人材が多い点も魅力
さらに、中小企業にとっては採用が難しかったハイスペックな人材を採用できるチャンスでもあります。
また、マネジメント力に優れた人材が多いのもシニア世代の特長です。マネジメント力のある人材を育てるには、時間がかかるのは言うまでもありません。