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「シニア人材」の魅力④――成功、失敗体験の蓄積

前回に引き続き、シニア人材の魅力について、より具体的に見ていきましょう。今回は、成功体験、失敗体験の多さからくる利点について説明します。

シニアには「過去の失敗」を活かしている人が多い

私がこれまで採用してきたシニア人材は、それぞれに多くの成功、失敗を経験しています。

 

私はそうした体験をすべて聞いたわけではありませんが、一緒に仕事をするなかで「前にこういう失敗があったから」という話を聞くと、その一端を垣間見ることができます。よく「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と言われますが、その真価が発揮されるのはシニア世代になってからなのかもしれません。

 

シニア世代になると、成功ばかりしてきた人というのは少なく、失敗を経験している人のほうが圧倒的です。それを乗り越えてきた人たちですから、やはり懐が深いというか、過去に失敗したこともポジティブに受け止めて今に活かしている人が多いのです。

 

失敗の経験は人を大きく成長させます。アメリカでは、失敗経験が多い起業家に投資が集まると聞きます。それほど失敗の経験というのは貴重なのです。

 

シニア人材を採用すれば、ほかの会社がすでに成長させてくれた人材に働いてもらえるわけですから、本来なら高給で優遇しても損はないくらいです。

「経験」はシニア人材の何物にも代えがたい財産

当社では、基本的に一人一人が自分の担当部門の仕事をするのですが、情報の共有もしているので「私、前にちょっと失敗したので、こういうことに気をつけたほうがいいですよ」など、お互いにアドバイスをしながら進めているケースが散見されます。若い社員だと経験の量が少ないのと、やはりプライドもありますから、自分の失敗をそこまでポジティブにとらえられないでしょう。

 

もちろん、成功した経験を活かして今の仕事に反映させていることも数多くあります。まさに経験はシニア人材の何物にも代えがたい財産なのです。

 

年の功、老成というとネガティブに受け取られがちですが、ポジティブに解釈すればシニアの強みの一つといえるのです。

基金運営研究所株式会社 代表
一般社団法人年金基金運営相談センター 理事長
株式会社CN総合コンサルティング 代表
 

1973年に慶應義塾大学を卒業後、都市銀行に入行。不動産や企業年金等幅広い業務に従事し、業績向上に貢献する。54歳で関連会社に転籍、定年退職まで勤め上げる。2008年、61歳で起業。基金運営研究所株式会社を設立する。2012年には一般社団法人年金基金運営相談センター理事長に就任。企業年金のコンサルティングを行うかたわら、不動産や保険代理、投資家に対する運用商品の紹介、相続対策、M&A等へと事業を拡大し、2013年に株式会社CN総合コンサルティングを設立。各分野の専門知識をもった22名の定年後シニア人材を雇用、戦力化し、黒字経営を続けている。義理人形を重視した誠実な仕事が支持されており、数十年来の取引先も多い。モットーは「生涯現役」。

著者紹介

連載豊富な知識、経験・・・日本企業を救う「シニア人材」

本連載は、2017年5月29日刊行の書籍『シニア人材という希望』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

 

シニア人材という希望

シニア人材という希望

中原 千明

幻冬舎メディアコンサルティング

超高齢社会の到来とともに、日本人の働き方は大きく変わる――。 都市銀行でマネジメント職を歴任。 定年後に起業し、多数のシニア人材を雇用する経営者が語る“新しい労働の在り方"とは? 2013年4月1日、高年齢者雇用安定法が…

 

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