上昇時も下降時も、株価は「3つの段階」を経る⁉
株価はずっと上がりっぱなし、下がりっぱなしということはなく、上げ下げをくり返します。その上げ下げに法則があるとしたら、転換点を予測しやすくていいと思いますよね。そんな都合のいい法則はない……と言われそうですが、実はあるんです。それが「三段高下の法則」と呼ばれるものです。
三段高下の法則とは「株価は上がるときも下がるときも、3つの段階を経る」というものです。つまり、3つの「上げ」でピークに達し、同じく3つの「下げ」で底値を打つということですね。
図表1をご覧ください。大きく三段に分かれて下落しているのがわかると思います。
[図表1]
テクニカル分析に不可欠な「ミクロ・マクロ」の視点
上げ下げがはっきりしたわかりやすいチャートもあれば、値動きの幅が小さくて段を判別しにくいチャートもありますので、必ず大きな画面のパソコンで細部までチェックしてください。
「買い」のタイミングとしては、「下げ」の三段が終わって「上げ」の一段目がはじまる瞬間や「はじまった後」ですね。
ろうそく足一つひとつからメッセージを読み取ることも大切ですが、三段高下のように大きなスパンで株価の流れを読み取るのも同じように大切です。テクニカル分析をするときは、ミクロな視点とマクロな視点の両方を持ってください。