今回は、株式の代表的な買いサインとして知られる「ゴールデンクロス」について説明します。※本連載では、株式会社日本トレード技術開発・代表取締役 冨田晃右氏の著書、『ど素人サラリーマンから月10万円を稼ぐ! 株の授業』(ぱる出版)の中から一部を抜粋し、チャートの正確な分析のための道具となる「9つの買いパターン」について解説していきます。
短期的な移動平均線が長期的な移動平均線を上抜ける
前項でもお伝えした通り、株価はいったん上がり出すとしばらく上がり続け、いったん下がり出すとしばらく下がり続ける事が多いのですが、下げから上げへの転換点が必ずあるはずです。それをいち早く見極めることができれば、効率よく稼ぐことができます。
この転換点を見極めるための重要なサインのひとつに、「ゴールデンクロス」と呼ばれる現象があります。短期的な移動平均線が長期的な移動平均線を上抜けることで、代表的な“買いサイン”として知られています(図表)。短期的な移動平均線が長期的な移動平均線を上抜けるということは、それまでの短期的にも長期的にも下降であった相場から、なんらかの要因により短期的に買われはじめたということです。
「いったん上がると、しばらくは上がり続ける」
もちろん単なる一時的な上昇で終わってしまう場合もありますが、「いったん上がると、しばらくは上がり続ける」という株価動きの癖から言えば、これが転換点になる可能性も高いのです。
【図表】
株式会社日本トレード技術開発
代表取締役
京都府出身、1970年生まれ。経営コンサルタント、税理士になりたいと思い、同志社大学経済学部に進学するも挫折。在学中より経済の需要と供給や開発経済学を学ぶ。2002年当時、日本にはあまり存在しなかった、株の個人ネットトレーダーを志す。欧米流のトレーディング手法と日本の投資技術を導入、ミックスした結果、まったくの初心者から約3年で、安定した利益が出るトレード技術を開発した。自ら代表を務める「株式会社日本トレード技術開発」が運営する「株式スクール冨田塾」を全国各地で開催。
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連載株で稼ぐための「9つの買いパターン」~チャート分析必勝講座