今回は、株価を長期的な視点で分析する「トレンドライン」の概要を解説します。※本連載では、株式会社日本トレード技術開発・代表取締役 冨田晃右氏の著書、『ど素人サラリーマンから月10万円を稼ぐ! 株の授業』(ぱる出版)の中から一部を抜粋し、チャートの正確な分析のための道具となる「9つの買いパターン」について解説していきます。

自分で線を引いて導き出す「トレンドライン」

初心者から上級者まで使える、便利な分析の指標の中に「トレンドライン」というものがあります。

 

これまでもお伝えしている通り、株価は上がりはじめればしばらく上がり続け、下がりはじめればしばらく下がり続けることが多いです。その状態を「トレンド」と言いますが、長期的な視点でみたとき、今注目している銘柄は「上昇トレンド」にあるのか、それとも「下降トレンドにあるのか」それを判断する材料になるのが、このトレンドラインなのです。

 

トレンドラインはこれまでご紹介した指標とはちがい、自動で算出されて出てくるものではありません。

 

チャートソフト内にある描画ツールなどを使って、自分で線を引きます。ですので、先程の「三段」と同じで、誰が見ても同じとはならないことがあります。

株価が「下降の抵抗線」を上抜けるタイミングを注視

一定期間の高値同士を結んだものを「抵抗線」(図表1)、安値同士を結んだものを「支持線」と呼びます。抵抗線と支持線が右肩下がりのラインを描いている場合は、基本的に下降トレンドです。そして、株価がこの抵抗線の下で推移している場合は、下げ途中と判断します。

 

[図表1]

5 ‐ 1(3098 ココカラファイン・日足・2016.5 〜2016.11)
(3098 ココカラファイン・日足・2016.5 〜2016.11)

 

しかし、下がったものはまたいつかは上がるのが株価の性質、下降トレンドがいつかは上昇トレンドに転じるはずです。その下降トレンドが終わるときが、株価が下降の抵抗線を上抜けるタイミングです。その抵抗線を上に抜けることを「トレンド転換」と言います。

 

それまで抵抗されていたところを超えてきたのですから、一旦、下げトレンドが終了となります。そして、うまく条件が重なれば、そこから上昇する可能性が高まります。

本連載は、2016年5月29日刊行の書籍『ど素人サラリーマンから月10万円を稼ぐ! 株の授業』から抜粋したものです。稀にその後の法律、税制改正等、最新の内容には一部対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

ど素人サラリーマンから月10万円を稼ぐ! 株の授業

ど素人サラリーマンから月10万円を稼ぐ! 株の授業

冨田 晃右

ぱる出版

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