基本的に「いいこと」しか言わないのが営業マン
住宅会社の営業マンは話術が巧みな人が多いです。
往々にして男性のお客様は高スペック好きで、工法や採用している資材、設備に興味とこだわりを持たれている人が多いようです。こうした男性には、スペックを持ち出し、どんな家でどう暮らしたいかという本来の趣旨から工法や設備比較へと話題をすりかえていく傾向にあります。
一方女性のお客様は空間としてのイメージや見た目のおしゃれさ、洗練された空間、使いやすさ、キッチン周りなどに興味を持つ人がほとんどと言っていいでしょう。その場合は、女性に気に入られる空間を造った事例を持ち出して「どう暮らしたいか」を「おしゃれに暮らしましょう」に巧みにすりかえます。
余分な説明は尋ねられない限りすでに承知であるとして一切しませんし、とにかく基本的にいいこと(メリット)しか言いません。
工事請負契約書にハンコを押したら、後は下請け任せ
工事請負契約書にハンコを押してしまったら、後は下請け任せ、それがほとんどの住宅会社の現実です。契約までは主人公、後は住宅会社主導なのでお客様は蚊帳の外。黙って完成を待っていてくれればいい、それがこの業界の慣習です。
つまり、この業界はギャップがつきものなのです。契約前と契約後の営業マンの言動のギャップ。設計段階での設計品質と、施工段階での施工品質のギャップ。そうしたギャップがあるということも、知っておくべきでしょう。