取引する通貨ペアが過去にどんな値動きをしたのか?
為替レートは半年や1年といった長い期間で見ると、上か下か横ばいか、3つの方向性のいずれかで進んでいくことが多く、その方向性を「トレンド」といいます。
FXで利益を上げる極意は上昇トレンドの通貨ペアを買うこと、もしくは、下降トレンドの通貨ペアを売ることです。今あるトレンドに沿った売買を行なう「トレンドフォロー」が、FXでは唯一無二の基本戦略になるのです。
ときには「トレンド転換」といって、為替レートの方向性が180度転換することもあります。そこで重要になるのが、取引する通貨ペアが過去に値動きした「変動幅(レンジ)」です。
ここ5年で米ドル/円は50円ほど動いたが…
たとえば、米ドル/円はここ5年の間、1ドル77円から125円まで約50の値幅の中で値動きしています。全体として見ると右肩上がりで推移していますが、より細部を見ると、急速な上昇トレンドのあと、高値圏でレンジ相場になり、いったん下降トレンドに転じたあと、最近になって再び上昇トレンドに回帰していることがわかります。
5年間という非常に長いスパンで獲得できる最大の値幅は約50円ですが、その過程で起こった値幅10円から30円前後の細かいトレンドをうまくとらえて売買できれば、50円以上の値幅を利益にすることも夢ではないのです。