真逆の取引が必要となる「トレンドの転換後」
FXではトレンドフォローが基本ですが、当然、これまでのトレンドが大転換するときもあります。トレンド転換後は、これまでとは真逆の取引をしないと、損失がどんどん膨らむことになるので、トレンドが転換したかどうかはなるべく早く知りたいところ。その貴重なシグナルになるのが、短期移動平均線と長期移動平均線のクロスシグナルです。
●短期線が長期線を突き抜けて上昇したら「ゴールデンクロス」完成=上昇トレンドへの転換で買い
●短期線が長期線が突き抜けて下落したら「デッドクロス」=下降トレンドへの転換で売り
というのが具体的な売買判断になります。
デッドクロス完成後は、買いから売りにすぐ切り替えを
移動平均線はある一定期間の終値の平均値ですから、直近の為替レートの値動きよりもゆるやかに動きます。そのため、上昇トレンド継続中は上から「為替レート>短期線>長期線」の順に並びます。この並びが崩れて「長期線>短期線>為替レート」という下降トレンドの並びが完成するのが、デッドクロスの瞬間です。デッドクロス完成後は、売買の方向性を買いから売りにいち早く切り替えましょう。
移動平均線では設定する期間もたいへん重要です。当然、世界中でなるべく多くの投資家が使っている設定期間の移動平均線のほうが的中率も高くなります。世界中の投資家御用達として有名なのが「200日移動平均線」や「120日移動平均線」です。長期的なトレンドを確認するうえで必ず見ておいたほうがいいでしょう。