基本的に、手術しないほうの目にレンズを合わせるが…
Q:片目のみ白内障の手術をすることになりました。主治医に「コンタクトを使用しているのなら、遠方が見える眼内レンズがいい」とすすめられました。しかし「まだ若い場合はよい方の目に合わせるべき」という意見も見かけます。
A:一般的に片目の白内障手術をしないのであれば、もう片方の目に合わせて近視にしておくことが多いと思います。
もし手術する目を遠くが見えるように合わせた場合、もう片方の目のコンタクトレンズをやめて眼鏡に移行したいと思ったときに、眼鏡に移行しにくいという問題が生じます。そのときは白内障でないほうの目の近視をレーシックなどで治すという考えもあります。
生活に支障がなければ、手術せずに様子を見る手も
Q:1年くらい前から視界がかすむようになり、眼科を受診したら、右目のみ白内障と診断され手術を検討しています。主治医からは「施術するなら近視を基準にして30センチのレンズを入れる」と言われています。裸眼での焦点は20センチくらいに合っているように思いますので、バランスが心配です。よくパソコンを使用するため、手術後眼鏡を掛けたままでの50センチくらいの距離の見え方が気になります。
A:単焦点の眼内レンズを30センチの距離に合わせた場合には、50センチの距離の細かい文字は少しぼけると思います。今回片目のみの手術で、もう片方の目が20センチに合っているのであれば、あまり左右差を大きくしない方が疲れは少ないと思います。50センチに合わせると左右差が大きいのではないでしょうか。
現在の近視の度数が分からないので確定的なことは言えませんが、30センチに合わせれば、遠くやパソコンは眼鏡を使用して、新聞など近くのものは眼鏡なしで見えるようになると思います。
もう少し主治医の先生と相談してみてください。現在日常生活に不自由がなければ、様子を見ていくという選択肢もあると思います。