前回に引き続き、「白内障」に関するQ&Aを見ていきましょう。今回は、白内障の手術によって、合併症が起こる確率などについて説明します。

合併症の割合は、小切開の手術においては「1%以下」

Q:白内障の手術は国内で年間100万眼以上が行われているそうですが、不具合の発生率はどのくらいでしょうか?

 

A:一般的に、白内障の合併症の割合は現在の小切開の手術においては1%以下です。

 

Q:半年前に「角膜炎」と診断され治療を続けました。しかし症状はかわらず今度は右目まで見づらくなり、視力も下がりました。医師の診断によると白内障だそうです。点眼薬の治療をしていますが、治りますか?

 

A:今の点眼薬の治療は、白内障ではなく角膜炎の治療のためで、「角膜の表面が荒れている状態なので、それを点眼薬で治してから、白内障を治療しよう」と主治医は考えられているのでしょう。

 

まず点眼薬で様子をみて、それでも角膜の状態がよくならないなら、点眼薬の変更や別の治療法を選択しましょう。

網膜等に異常があると多焦点眼内レンズは向かない

Q:多焦点レンズを希望していますが、乱視なので向いていないそうです。難しいでしょうか?

 

A:多焦点眼内レンズは網膜など目に異常がある場合は向きません。乱視がかなり強いようなら「レンティス」の特注レンズもあります。

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

小島 隆司

幻冬舎メディアコンサルティング

「白内障の手術受けるべき?」「目がかすんで見えるけど、これって病気?」ウェブ上の「眼科相談室」には、毎日全国の方々からたくさんの悩みが寄せられています。著者は、約10年間にわたって約6000件以上の質問に丁寧に答え…

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