水晶体の袋がないと、眼内レンズの縫い付けが必要に
Q:先天性の白内障で無水晶体です。眼内レンズを入れられますか? ピントを調節する力のある眼内レンズはあるのでしょうか。
A:眼内レンズを入れられる可能性はあります。ただし水晶体の袋が残っていない場合は眼内レンズを縫い付ける手術が必要になることがあります。その場合、コンタクトレンズと比較すると近い見え方になると思います。またピント調節力のあるレンズですが、現状私が知る限りはそのようなレンズはありません。
Q:息子はアトピー皮膚炎があります。先日アレルギー性の白内障と言われ片目だけ手術の予定です。眼内レンズは単焦点と多焦点どちらがいいのでしょうか?
A:アトピー性白内障でも、水晶体の袋がしっかりしていれば多焦点眼内レンズを入れることもできます。若い方はまだ老眼になっているわけでないので、多焦点眼内レンズによるメリットは非常に大きいです。私も若い方の白内障手術の際は多焦点眼内レンズをおすすめしています。
1週間もすれば通常の生活に戻れる「白内障手術」
Q:父の白内障に関してです。だいぶ進んできたようで、そろそろ手術を考えないといけない時期にきていると思われるのですが、不安や心配もありなかなか実行に移せない状態です。また父は現役で家業を手伝ってくれているのですが、多少の肉体労働はできるようになりますか。
A:白内障手術は、現在安全で確実な手術になっており、社会復帰も早期から可能です。手術後の生活に関しては手術から1週間もすれば通常の生活を送れるようになると思います。汗をかくような仕事の場合は、私は1カ月を過ぎてからとお話しています。