前回は、「白内障」はサプリメントや筋トレは治せない理由を説明しました。今回からは、「白内障」に関するQ&Aを見ていきましょう。
40歳過ぎて急激に近視化・・・水晶体の硬化が原因か
Q:現在43歳です。若い頃から左右とも裸眼視力がよく、くっきりと見えていました。40代になってさすがに最近は、近くと遠くを交互に見るとピントが合うまでに時間がかかるようになってきましたが、気になるのは、この年になって片目だけ近視が出てきたことです。どんな原因が考えられますか。
A:通常、40歳過ぎて急激に近視化する場合は水晶体の硬化による変化の影響が大きいと思われます。また、核白内障の初期の可能性もありますので、様子をみて近視が進むようなら検査を受けてください。
明るい場所で視界が白くなる場合は、白内障の可能性も
Q:子どもの頃から近視で、乱視もあります。両目とも白内障で、眼圧も高いとの診断を受けました。最近、蛍光灯の剥き出しの場所や明るさの落差のある場所にいたりすると、視界が白っぽく見えるときがあります。それは白内障の症状としてよくあることなのでしょうか。
A:白内障による症状の可能性はあると思います。緑内障を合併しているので、眼圧などが落ちついていれば白内障手術を考えていくのがよいと思います。
日本眼科学会認定眼科専門医
指導医
1998年名古屋大学医学部卒業後、社会保険中京病院に勤務。
2000年、社会保険中京病院眼科医員。
2005年ハーバード大学 Massachusetts Eyeand Ear Infirmary 留学。2006年、イリノイ大学眼科留学。2012年慶應義塾大学医学部大学院卒業博士号取得。同年、岐阜赤十字病院眼科主任部長、名古屋アイクリニック角膜・眼表面担当医に就任。白内障、レーシック、フェイキックIOLから角膜移植術、角膜クロスリンキング、眼瞼手術など最先端の手術をマルチにこなす。2011年~2015年までの手術実績約3700眼。
慶應義塾大学医学部 眼科学教室 非常勤講師。
大連医科大学客員教授。
中華人民共和国 非常勤医師免許取得。
ICLインストラクター。
トラベクトームインストラクター。
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載正しい知識を身につける――まぶた、まつげ、検査、白内障に関するQ&A