前回に引き続き、「白内障」に関するQ&Aを見ていきましょう。今回は、特定の食材やサプリメントの摂取が初期の白内障を改善させる効果があるかどうかも併せて説明します。
濁った水晶体に対し、ほうれん草やサプリは効果なし
Q:若年性白内障の傾向がみられると診断されました。ネットで調べたところ、初期症状の場合はルテインで改善することがあると知りました。そこで毎日ゆでほうれん草を100g食べようかと考えていますが、効果が期待できますか?
A:既に濁った水晶体に関しては、サプリメントも効果は期待できないと思います。またルテインは加齢黄斑変性症の予防に有効と言われているもので白内障への効果はありません。白内障の予防効果があると言われているのはビタミンCやEといった抗酸化作用のあるビタミンです。
白内障の初期症状は「かすみ・まぶしさ」が多い
Q:左目が「まぶしい、白い」と感じます。以前、急に眼圧が上がり緑内障になりかけていると判明したことがありますが、この症状は、白内障からくるものでしょうか?
A:確かに左目の症状は白内障による可能性があります。初期の症状としては、かすみ、まぶしさなどが多いです。眼底検査などで異常がなければ白内障が疑われます。
日本眼科学会認定眼科専門医
指導医
1998年名古屋大学医学部卒業後、社会保険中京病院に勤務。
2000年、社会保険中京病院眼科医員。
2005年ハーバード大学 Massachusetts Eyeand Ear Infirmary 留学。2006年、イリノイ大学眼科留学。2012年慶應義塾大学医学部大学院卒業博士号取得。同年、岐阜赤十字病院眼科主任部長、名古屋アイクリニック角膜・眼表面担当医に就任。白内障、レーシック、フェイキックIOLから角膜移植術、角膜クロスリンキング、眼瞼手術など最先端の手術をマルチにこなす。2011年~2015年までの手術実績約3700眼。
慶應義塾大学医学部 眼科学教室 非常勤講師。
大連医科大学客員教授。
中華人民共和国 非常勤医師免許取得。
ICLインストラクター。
トラベクトームインストラクター。
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