著者紹介

宮田 和典

宮田眼科病院・医療法人明和会理事長

日本眼科学会監事・日本眼科学会評議員・日本眼科手術学会監事・日本角膜移植学会理事・日本角膜学会評議員・日本白内障屈折矯正手術学会理事・日本白内障学会評議員・日本眼感染症学会評議員・日本アイバンク協会評議員・宮崎県眼科医会理事・宮崎県アイバンク協会理事

ラ・サール高等学校、そして久留米大学医学部を卒業した後、1984年東京大学医学部眼科に入局。助手を経て、1991年、博士号を取得後、講師になる。在職中は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校に留学した。
帰国後、医療法人明和会宮田眼科病院の副院長に。
1999年に院長、2008年に理事長に就任。
1990年代前半からエキシマレーザーの基礎研究に携わり、
白内障手術・眼内レンズ・人工角膜ではエキスパートとして知られている。

書籍

診断治療の質を上げる ペイシェント・ベイスド・メディスン

『診断治療の質を上げる ペイシェント・ベイスド・メディスン』

宮田 和典

患者の出身地や食生活によって、かかりやすい病気、重症度が変わる――。 環境的要因と遺伝的要因から最適な治療を導く。医療の質を向上させる新たな概念「PBM」とは? 1990年代にカナダで提唱された「エビデンス・ベイスド・メディスン(Evidence-based Medicine:以下EBM)」はエビデンスに基づく医療によって、より良い治療を目指そうという考え方です。今日ではEBMは広く医療の場に普及し、医師のみならずコメディカルの間でも当然の治療法として受け入れられています。EBMの普及によって医療の質は大きく向上しましたが、これ自体は標準化された治療方針で、患者個々の出身地や遺伝情報などの背景は考慮されていないため、EBMだけでは最適な治療法が提供できないことがあります。 著者の病院は眼科の単科病院ではありますが、年間10万人を超す外来患者が受診しています。著者は膨大な患者のデータから出身地や生活歴などに焦点を当てた臨床研究を行い、その結果を利用してより良い治療を目指すという「ペイシェント・ベイスド・メディスン(Patient Based Medicine:以下PBM)」という考えを提唱しています。地域包括医療で地方ごとの医療体制の強化が進むなか、その地方で起こりやすい疾病と原因を医師が患者のデータから分析するPBMが、医療の現場で一般的に受け入れられれば、医師は患者一人ひとりに適したより良い医療を提供できるようになるのです。本書では、現役の眼科医が分かりやすく図版を豊富に使って、一人ひとりの患者と向き合うペイシェント・ベイスド・メディスンについて解説していきます。 医師だけでなく、医学生や眼科を専門としていない医療従事者にも読んでもらいたい一冊です。

書籍紹介

掲載記事

[連載]標準化された治療の限界を突破!遺伝・環境要因を考慮した次世代医療のすすめ

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