[連載]混迷する香港 返還50年後を見越す中国政府の「思惑」

香港では「逃亡犯条例」修正の動きを端緒に〝反送中〟と呼ばれる抗議運動が多発している。デモ参加者を狙ったと見られる暴力事件も勃発し、警察との対立が激化するなど、状況は今なお予断を許さない。一方、中国政府はこの事態をどうとらえ、動いているのか。本記事では、海外中国語媒体や現地情報から、中国共産党・中央政府の動きを中心に〝反送中〟を巡る情勢を探っていく。

本連載の著者紹介

1976年、大蔵省入省。1990年、アジア開発銀行理事代理、2000年、香港理工大学中国商業センター客員研究員。2003年、アジア開発銀行研究所総務部長、2006年以降、財務省神戸税関長、財務省財務総合政策研究所次長、財務省大臣官房政策評価審議官、2010年から大和総研常務理事等の要職を歴任。2015〜21年、香港の日本ウェルス(NWB)独立取締役。一橋大学卒。香港中文大学普通話課程修了。

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