信用保証協会保証付融資とプロパー融資を抱き合わせる
前回の続きです。
(3)信用保証協会保証付融資と抱き合わせで提案してもらう
プロパー融資の道を作るために、信用保証協会保証付融資とプロパー融資を抱き合わせで提案してもらうよう誘導する方法があります。
抱き合わせとは、例えば信用保証協会保証付融資4,000 万円、プロパー融資1,000 万円を同時、もしくは近い時期に実行してもらうことを言います。
ちなみに信用保証協会は、信用保証協会保証付融資、単独より、プロパー融資との抱き合わせでの融資のほうが、保証を承諾できる金額を増やしやすいです。なぜなら、銀行が同時にプロパー融資を行うということは、銀行もその会社に対して積極的に融資しようとしていることです。銀行がそのように前向きな評価をする企業であれば、保証金額を増やしやすいからです。
例えば、3つの銀行から融資を受けていて、いずれも信用保証協会保証付融資のみだとします。そしてその3つの銀行から、新規の信用保証協会保証付融資の提案が来ているとします。あなたがどの銀行から信用保証協会保証付融資を受けたらよいかわからない状況の中、その3つの銀行に「自分の会社は融資金額を増やしたいと思っている。プロパー融資と抱き合わせで提案してくれないか」と交渉します。
そして、プロパー融資と抱き合わせで融資してくれる銀行で融資を受けるようにします。
企業側から主体的に銀行へ仕掛けていく
以上のように、今まで信用保証協会保証付融資しか受けてこなかったのであれば、プロパー融資を受ける道を探りたいものです。1つの銀行がプロパー融資を行ってくれたのなら、他の銀行にも、その事実をアピールします。
そして、「プロパー融資を出してくれる銀行を中心に融資を増やしていきたい」と言います。そうすると他の銀行でも、競争意識が働きプロパー融資を検討してくれるようになります。
銀行は、他の銀行がプロパー融資を行っていると、自分の銀行も安心してプロパー融資を行いやすいものです。
プロパー融資は、企業側が主体的になって、銀行へ仕掛けを行っていかなければ、なかなか受けられるものではありません。
プロパー融資を受けられるようになるための以上のようなテクニックを使ってみてください。