寝たきりの妻が施設へ…残る夫が選んだ「サ高住」への入居

前回は、広い一軒家から「サ高住」へ入居を決めた理由を取り上げました。今回は、一人暮らしの不安やさびしさを解消した、サ高住への入居事例を見ていきます。

一人暮らしを案じた娘に勧められたサ高住

前回に引き続き、サ高住へ入居された方々の体験談をご紹介します。

 

H氏:82歳 男性

入居前の住まい:一戸建て(現在は空き家)

入居前の家族構成:夫婦で二人暮らし

 

<住み替えを検討したきっかけ>

「きっかけは妻が体調を崩したことです。ほとんど寝たきりになって私一人では面倒を見きれないので、結婚して近くに住んでいる娘が介護をしに来るようになりました。

 

でも、やはり小さな子どもがいる娘には荷が重かったようです。どうしても介護と育児は両立できないということで、妻は施設に行くことになりました。

 

そこで私は一人暮らしとなりました。ところが結婚して50年近く食事を作ったことがありません。仕方なくいくつかの宅配サービスを利用しましたが、どこもおいしくない。それでも1年間は我慢しました。

 

娘はその間、ちょくちょく会いに来てくれました。私はそのたびに食事の不満を口にしていたようです。あるとき娘に『お父さんは最近愚痴が多い。お母さんがいなくなって人とコミュニケーションが取れなくなったからかもしれない。同世代の人と一緒に住むところへ引っ越した方がいい』とサ高住のパンフレットをいくつか持ってきました。

 

当時私は80歳を目前にしていましたが、身体は元気。そのため娘は介護サービスがある施設ではなく、サ高住が私には向いていると思ったようです。

 

ちょうど私も妻と暮らせなくなってさびしさを感じ始めていたので、すぐに住み替えを検討しました」

 

季節のイベントは、一人暮らしでは味わえない楽しみ

<入居の決め手>

「いくつかサ高住のパンフレットを見て最初に感じたのは、間取りが狭いということです。どこも20㎡前後。一戸建ての生活が長い私には息が詰まってしまいます。そんななかでもグランドマストは、どの部屋も広く開放的な間取りでした。

 

特に私にとっては、立地条件がいいところが魅力でした。池袋まで乗り換えなしで7分で行けます。それに弟が近くに住んでいるので気軽に遊びに来られると言ってくれました。最後に入居を後押ししたのは積水グループというブランドです。ここなら建物もサービスも問題ないだろうと思って、36㎡の部屋に決めました」

 

<入居後の感想>

「芋掘り、ハロウィーン、クリスマスなど季節ごとにイベントをやってくれるのがいいですね。一人暮らしでは絶対に味わえない楽しみです。サ高住の生活が合わなかったら、いつでも戻れるように自宅は空き家にしています。

 

しかし、今のところ戻る気はありません。身体が動かなくなってしまったら、24時間介護の施設に移るつもりです。それまではここでの生活を思う存分楽しもうと思っています」

 

 

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連載体験談・・・「サ高住」に移り住んだ人々

積和グランドマスト 代表取締役社長
一級建築士
公認不動産コンサルティングマスター 

2014(平成26)年11月に、積水ハウスグループの一員として「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)の一括借上による管理・運営を専門に行う積和グランドマストの代表取締役社長に就任。
介護系と医療系の事業者が8割以上を占めるサ高住の市場において、住宅づくりに取り組む会社の立場から「生き生きとした暮らしを生む住まい」を追求している。都内を中心に、今までにない快適な住まいを提供し、多くの入居者の満足を得ている。

著者紹介

70歳からの住まい選び

70歳からの住まい選び

小山 健

幻冬舎メディアコンサルティング

最高の住み心地・豊かな人間関係・健康面の安心・・・生涯充実した人生を送るための高齢者向け住宅とは!? 一人で住み続けるのは不安・・・でも、老人ホームには入りたくない。70歳を過ぎた人の、新しい住まい探しの教科書で…

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