今回は、不動産投資を軌道に乗せる「効率化」の図り方について見ていきます。※本連載は、不動産投資家として成功を収めている才津康隆氏の著書『ヒアリング不動産投資』(サンライズパブリッシング)の中から一部を抜粋し、金融機関や仲介会社からの優良条件を浮き彫りにするヒアリングの重要性をご紹介します。

業者との関係が深まったら「効率化」を図るタイミング

好循環スパイラルに入ると、逆に「効率化」を迫られる場面が出てきます。「横のつながり」が強固になると、優先的、かつ継続的に情報をくれる業者と一人か二人は仲良くなることができているはずです。

 

こういった方々がどんどん物件情報をくれるため、不動産投資を大きくしていくことができますが、今度はどんどん「効率化」を進めていかないと回らなくなってきます。しっかりとタイミングを見きわめて「効率化」を進めていくと、さらに軌道にのることができます。

筆者が投資開始3年目頃に行った「効率化」の事例

私が「効率化」に踏み切ったのは、不動産投資を始めて3年目ぐらいのときです。管理会社のパートナーができて、その方が独立されるタイミングでした。最初に独立するという話を聞いた時に、会社員としてもらっている月給を聞いてみたところ、「これぐらいです」と教えてくれました。そこで、たまたまその独立された方の担当エリアに物件を1棟所有していたので、管理をお願いすることにしたのです。

 

通常、管理料の相場は3%〜5%ですが、これを7%〜8%に設定すると、ちょうど今までその方がもらっていた給料と同じぐらいになり、独立することがノーリスクとなります。このオファーをしたことで、さらなる信頼関係を築くことができ、今度は私が連れてくるクライアントの案件に、その方に仲介に入ってもらうようにすると、私の物件を紹介する時のように丁寧に対応してくれます。また、私の顧問税理士の方が独立された時も、自分のクライアントを何十人も紹介するといったことをしました。

 

その方の事業が軌道に乗った後に手数料を1%〜2%多めにあげてもあまり意味はありませんが、独立するような心細いタイミングでそういうオファーができると、やったことが何倍にも繋がっていく好循環スパイラルを作ることができます。

 

「効率化」するタイミングとは少しずれてくるかもしれませんが、こういったタイミングを狙って動くことは大切だと思います。

ヒアリング不動産投資

ヒアリング不動産投資

才津 康隆

サンライズパブリッシング

不動産投資には、効率化してはいけないことがある──。 話題作『CF不動産投資』の著者が送る待望の第二弾はヒアリング術。 金融機関や仲介会社へのヒアリングが想定外の優良条件を浮き彫りにします。 机上評価からは決し…

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